フォード、トランプ政権の意向に反して小型車を中国に生産移管…「米国の雇用に影響なし」

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フォード・フォーカス
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米国の自動車大手、フォードモーターは6月20日、主力コンパクトカーのフォード『フォーカス』の北米向けの生産を、米国から中国へ移管すると発表した。

北米向けフォーカスに関しては、トランプ大統領の「米国内の雇用が減少する」との批判を受けて、フォードモーターが米国ミシガン工場からメキシコ新工場への生産移管計画を、白紙撤回した経緯がある。しかし今回、フォードモーターは、北米向けフォーカスの生産を中国へ移管するというトランプ政権の意向に反する計画を明らかにした。

ミシガン工場では、フォーカスの代わりに、2018年後半から中型ピックアップトラック『レンジャー』を、2020年には中型SUV『ブロンコ』の生産を開始する予定。フォードモーターは、「米国内の雇用はまったく減らさない」と強調する。

また、北米向けフォーカスの生産を中国に移管することは、コスト上のメリットも大きい。フォードモーターによると、当初のメキシコへの生産移管計画と比較して、10億ドルのコストを削減できるという。

フォードモーターは、「この生産計画により、輸出業者としてのリーダーシップをさらに強化し、米国内の雇用を維持しながら、ワールドクラスのフォーカスを北米の顧客に届けることができる」とコメントしている。

《森脇稔》

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