オンキヨー DP-X1A【土方久明のハイレゾ最前線】

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土方 久明のcarハイレゾ最前線 vol.4【オンキヨー DP-X1A】
土方 久明のcarハイレゾ最前線 vol.4【オンキヨー DP-X1A】 全 8 枚 拡大写真

最近はハイレゾ再生ができるポータブルプレーヤーや、スマホなどのモバイル端末を使用する音楽リスニングが人気だ。車の世界でも、CDに代わりデジタル楽曲ファイルを再生するスタイルが主流になってきた。

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そこでこのコーナーでは、ハイレゾ対応デジタルミュージックプレーヤーやスマートフォンの注目機種を紹介し、レスポンスらしくカー用途で利用した時の面白さや可能性を含めながら紹介していきたい。

今回紹介するのは「DP-X1A」。国産オーディオメーカーとして信頼の高い、オンキヨーの最上位ハイレゾ対応デジタルミュージックプレーヤーである。

まず外観や仕様を確認しよう。外形寸法は75.9W×128.9H×12.7Dmm。エッジが立っているデザインはブラックなボディカラーと相まって武骨でカッコ良い。アルミ削り出しの筐体は剛性が高く、質量は205gと最新スマホと比べて少し重量があるが、ディスプレイサイズは4.7インチと大きめだ。画面解像度は1,280×720ピクセルを確保している。

OSはAndroid Ver.5.1.1 (Lollipop)。内蔵ストレージは64GBで、microSDカードスロットを2基搭載し、合計で464GBまでの記憶容量を確保できるから、容量の多いハイレゾファイルもたっぷりと格納できる。バッテリーは1,630mAhで、連続再生時間は16時間(96kHz/24bit再生時)とアナウンスされている。

音質の要となる、DACチップは、ESS製「ES9018K2M」を左右独立して2基搭載する。内部はDAC/アンプ回路とCPU回路を物理的に隔離した構造を持ち、日本ケミコン製の導電性高分子大容量コンデンサ「MELODIO」シリーズのカスタム品の搭載や、回路パターン幅の最適化も行われている。電源部は、従来比3倍量の容量を確保しながら、ノイズが気になるスイッチング電源を基盤内でできる限り離して配置している。少し大きめな筐体のメリットを生かし、高音質パーツや技術を数多く搭載していることはDP-X1Aの魅力といえるだろう。

再生対応フォーマットは、WAV、FLAC、MP3の他、オーディオマニアにも注目されているDSD、さらには話題のMQAファイルもサポートするなど幅広い。DSDは最大11.2MHz、PCMは最大384kHz/24ビットのハイレゾファイルに対応しているが、イヤホン出力端子から再生する際は、DSDファイルはPCMに変換、PCMの 32bitファイルは24bitに変換されてから再生される。

出力端子は以下のとおりだ。

・2.5 mm 4極バランスヘッドホン出力
・3.5 mm 3極ヘッドホン出力(LineOutモード対応)
・Micro USB-B / OTGデジタル出力(充電・データ転送兼用)

さらに無線LAN(Wi-Fi)と、Bluetooth (SBCと高音質接続規格のaptXコーデックに対応)も装備している、ただしBluetoothはタッチしただけでペアリング可能な「NFC機能」には対応していない。

この仕様を見る限り、ポータブルオーディオ的にはヘッドホンのバランス駆動に対応していることが大きなポイントといえるが、カー用途の場合はヘッドユニットにAUX端子などがあれば、3.5 mmステレオミニジャックによるライン接続ができるし、またはBluetooth経由でワイヤレス接続してもよい。高音質なaptXコーデックに対応しているヘッドユニットがあると嬉しいが、ハイレゾの良さを生かしたければライン接続がオススメだ。また、カーオーディオコンテストに出るようなヘビーユーザーは、DSPユニットとUSBケーブルで接続したり、またはオーディオテクニカ等から発売されているデジタルトランスポート経由による同軸ケーブル接続でのデジタル伝送も可能だ。

今回はAKGのフラグシップスタジオモニターヘッドホン「AKG K872」を組み合わせて、クラシック、J-Pop、女性ボーカルなどのハイレゾ音源を再生した。DP-X1Aの音は情報量に優れた本格的なサウンドと言える。ハイレゾ楽曲の「手嶌 葵『明日への手紙(ドラマバージョン) 』(96kHz/24bit FLAC)」では、聴感上の迫力を出すようなドンシャリなサウンドではなく、トーンバランスはフラットを基軸として、密度感のあるリアルなボーカルが空間に定位する。中低域に力感があるのも大きな特徴で、例えば、「ネマニャ・ラドゥロヴィチ - 『バッハ』(96kHz/24bit FLAC)」における弦楽器の、特に低域の伸びはかなりのものだ。画面サイズが大きく、アルバムアートが映えて見えるのも良いところ。サイド面に曲送りや一時停止などの物理操作ボタンを配置しているため、DAPを擬視しなくても基本的な操作が可能で、車載時の安全性が上がることも嬉しい。

DP-X1Aは、少し大きめな(と言ってもハイエンドDAPでは標準的だが)ボディによって、余裕のある電源部や回路配置が可能になり、高い再生能力を実現した。また、ハイレゾダウンロードサイト「e-onkyo」からPCを介さずダイレクトに楽曲を購入・ダウンロードすることができる「直接ダウンロード機能」や、パソコンから楽曲を簡単に転送・編集できる、同社独自ソフト「X-DAP Link」(クロスダップリンク)を利用できるなど、国産オーディオメーカーの製品らしい全方位的な完成度を誇る製品だ。

なお、本モデルをベースとしてSIMスロットを搭載したハイレゾスマートフォン、GRANBEAT(グランビート)「DP-CMX1」は先週に紹介しているのだが、改めて読み返してみて欲しい。

土方 久明のcarハイレゾ最前線 vol.4【オンキヨー DP-X1A】

《土方 久明》

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