【レクサス LS 新型】澤プレジデント、「初代の衝撃超えを目指した」…3.5リットルツインターボも設定

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新型LS 澤良宏プレジデント(右)と開発担当の旭利夫チーフエンジニア
新型LS 澤良宏プレジデント(右)と開発担当の旭利夫チーフエンジニア 全 2 枚 拡大写真

トヨタ自動車は6月26日、都内で、2017年秋に全面改良して発売するレクサスの旗艦モデル『LS』について、予防安全技術を中心としたメディア向け発表会を開いた。

次期LSは2006年以来11年ぶりに刷新するもので、1989年の初代登場から数えて5代目となる。従来の予防安全技術群に加え、歩行者やガードレールなどとの衝突回避や被害軽減をブレーキに加え操舵制御によっても行う世界初の「アクティブ操舵回避支援」システムなどを採用する。

基本性能では新開発した最上級車向けの「GA-L」プラットフォームを採用して、走行性能の向上のみならずクーペに近いデザインや、高い居住性などを確保したという。パワートレインの詳細は明らかにされていないが、新たにV6型3.5リットルのツインターボと10速ATとの組合せを初採用するほか、ハイブリッド車(HV)は、今春発売したクーペの『LC』と同じV6型3.5リットルのマルチステージHVシステムとする。

レクサスの安全技術パッケージは現在、「レクサス セーフティ システム+」と呼んでいるが、近い将来の自動運転技術にもつながる運転支援技術なども加えて進化させ、「レクサス セーフティ システム+A」との呼称にした。予防安全では「アクティブ操舵回避支援」のほか、歩行者の存在する方向を表示する「歩行者注意喚起」やドライバーが疾患などで運転できなくなった場合に事故回避や被害軽減につなげる「ドライバー異常時停車支援システム」などを新たに加える。

また、運転支援技術群は「レクサス CoDrive」と呼び、レーダークルーズコントロールの作動時に全車速域で自動操舵によって車線を維持する「レーントレーシングアシスト」やドライバーがウインカーを操作すると、自動で車線変更を手助けする「レーンチェンジアシスト」を採用する。いずれも高度な運転支援技術として注目されよう。

発表会でレクサスインターナショナルの澤良宏プレジデント(トヨタ自動車常務役員)は、新型LSの開発に際し、レクサスの「マスタードライバー」として助言役でもある豊田章男社長から「初代モデルの衝撃を超えるクルマをと、指示された」としたうえで、「初期の段階では何回もダメ出しがあったが、及第点には達することができた。今できる全てのものをつぎ込んだ」と評価した。

また、先進技術開発カンパニーのプレジデントも兼ねる伊勢清貴専務役員は「自動運転技術が注目されるが、私たちは安全を最優先と考えている。新型LSが目指したのは世界で最も安全なクルマ。新型車は安全技術でもレクサスのフラッグシップとなっていく」と、語った。

《池原照雄》

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