【メルセデス GLCクーペ 試乗】「もうこんなに走ったの?」と驚くほど疲れ知らず…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
メルセデス GLCクーペ(写真は欧州仕様)
メルセデス GLCクーペ(写真は欧州仕様) 全 5 枚 拡大写真

SUVでありながらクーペ。贅沢なスタイルである。天井はボディ後部に向けてクーペらしくなだらかに下がっていて、後部座席はたしかに、このボディの塊感からすれば多少の窮屈さはあるかもしれない。

【画像全5枚】

ただ、後部座席は身長170cmの私が座っても頭がつかえるということはない。荷物スペースも、奥行が十分にあるため、大人4人の旅行もしっかりと平置きができる。

スタイルの流麗さと、視線の位置が高い運転のしやすさ、そしてきちんと確保された実用性。けれど、一番うなったのはその乗り心地のよさである。最大トルクが400Nmというディーゼルエンジンは、とにかくパワフル。いや、トルクフル。それをつないでいく9速(!)の変速機のなめらかのこと。

ATのギアが6枚、8枚と増えたとき、重さやスペースのバランスもあるから8速が限界だろうと言われたのもどこ吹く風、ついに9速である。これがすばらしい仕事ぶりで、加速していくときにギアが上がっていくのをほとんど感じさせないうえ、常に適切なギアを選ぶので、トルクのかかり方が最適なのだ。

商品として世に出すからにはこんなことは当たり前なのだが、改めてその当たり前っぷりに感激する。高速道路を走らせていて、周囲の状況に合わせて速度調整をするときなど、本当にストレスがないのである。

しかも、ボディ剛性の高さといったらない。長時間、乗っていても乗員の疲れがおどろくほど少なくてすむのだ。その距離を本当に走ったのかと地図をまじまじと見てしまうくらいだ。

高速走行で欠かせないのが、車線を維持しようと補助してくれる、アクティブ・レーンキーピング・アシストだが、わずかに横にそれて白線を踏むと、ハンドルに微振動を与えて、ちょちょっと車線内にもどしてくれる。こうした機能は、いかに運転者に伝え、挙動を制御するかのHMI(Human Machine Interface)が肝になるけれど、同乗者にほとんど気づかれずに元の状態にもどれるメルセデスの味付けは、本当にうまいと思う。こういう部分も、疲れを軽減させる要素なのだと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 人気ミニバンが2027年にも大進化へ! トヨタ『ノア/ヴォクシー』次期型は新開発1.5LエンジンHEVか?
  2. マツダ『ロードスター』次期型は1000kg級の軽さ追求、BEVも視野に
  3. ダイハツ『ムーヴ』など3車種1万台にリコール… 内装材が燃焼基準に不適合
  4. カワサキ『メグロK3』2027年モデル、10月17日発売へ 価格は141万9000円
  5. トヨタ、WEC富士でル・マン優勝車や新型スーパーカー『GR GT』を展示 9月25日-27日
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 「発想が素晴らしい」ヤマハが開発した保育現場向け「電動アシストお散歩カー」が話題に、「補助金回して」の声も
  5. 光岡の新型オープン2シーター、写真公開…正式発表は11月26日
ランキングをもっと見る