佐川急便社は、コスト増加への対応として飛脚宅配便などの運賃を11月21日から引き上げると発表した。宅配便料金の引き上げは既にヤマト運輸が決定しており、佐川急便も追随する。
物流業界は「働き方改革」の実現に向けて従業員の労働環境の改善が急務となっている。また、人口減少に伴う労働力不足への対応や、特に宅配便業界は、個人宅向け荷物の増加による配送インフラの強化、顧客ニーズ多様化への対応などが求められている。
同社はこれまで、業務の効率化や適正運賃収受を目的に個別契約している顧客への運賃交渉などでこれらコストの増加を吸収してきたが、足元の急激な環境変化に伴い、運賃・付加料金・代引手数料などを改定する。
飛脚宅配便は100サイズが60円値上げして1360円、160サイズが180円値上げして1980円とする。飛脚ラージサイズ宅配便は平均17.8%値上げする。
また、スキー用具の適用サイズ変更、飛脚国際宅配便の受託時の容積重量算出基準の変更、大型家具家電設置輸送の設置料金、代金引換サービス「e-コレクト」の代引手数料も改定する。飛脚クール便付加料金も値上げする。