【フォーミュラE】2016-2017シーズンが決着…ルーカス・ディ・グラッシ、初の王座に輝く

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2016-2017シーズンのフォーミュラE王者となったルーカス・ディ・グラッシ。
2016-2017シーズンのフォーミュラE王者となったルーカス・ディ・グラッシ。 全 8 枚 拡大写真

フォーミュラEの2016-2017シーズンが、7月29~30日のカナダ・モントリオール連戦(第11~12戦)で閉幕。ルーカス・ディ・グラッシが初のシリーズチャンピオン獲得を果たした。

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電気自動車の最高峰フォーミュラレース「FIAフォーミュラE選手権」は、この2016-2017シーズンが発足3季目。最近は多くの自動車メーカーが将来的なワークス参戦の意向を続々と表明するなど、さらなる隆盛が見込まれているカテゴリーだ。

静かさと環境性能の良さから、全戦市街地開催を基本とするのもフォーミュラEの特徴。昨年10月に香港で開幕した16-17シーズンは、世界各地を巡り、このモントリオール市街地ダブルヘッダーでフィナーレを迎えることとなった。

今季のチャンピオン争いを優位に展開してきたのは、15-16シーズン王者セバスチャン・ブエミ(Renault e.dams)。第8戦までに6勝をあげたブエミは、WEC(世界耐久選手権)との日程重複によりニューヨークでの第9~10戦を欠場しながらも、ポイントリーダーとしてモントリオールに乗り込んできた。

ところがブエミ連覇のシナリオには、最後に大きな暗転が待っていた。7月29日の第11戦、フリー走行で大きなクラッシュを喫したのがケチのつきはじめ。予選では2位になったものの、車両修復に関連して10グリッド降格ペナルティを受けることになったブエミは12番グリッドスタートに。

ポールポジションを獲得したのは、ポイントランク2位のディ・グラッシ(ABT Schaeffler Audi Sport)。そしてディ・グラッシは第11戦決勝をポール・トゥ・ウインで制し、ついにポイントリーダーの座をブエミから奪うことに成功した。

一方のブエミも4位でゴールし、ポイントリーダーからは陥落するも、翌日の最終第12戦に自力再逆転の可能性は残したかに思われた。ところが車両重量規定違反で失格というさらなる災厄が彼を待っていたのである(これもフリー走行でのクラッシュ~車両修復という流れから派生した問題と考えられるところ)。

翌30日の最終第12戦、かすかな逆転の望みを残すブエミが予選14位(他車の降格でスタート位置は13位)に沈んだ段階で、タイトル争いはほぼ決着した。レースでもブエミはオープニングラップから接触アクシデントに遭遇するなどして上位進出を果たせず。このレースを7位で終えたディ・グラッシがシリーズタイトルを掌中におさめた。

最終戦の優勝はジャン-エリック・ベルニュ(Techeetah)。そして今季は日本のスーパーフォーミュラでも活躍しているフェリックス・ローゼンクヴィスト(Mahindra Racing)が2位に入り、彼はシリーズランキング3位となった。また、チーム部門に関してはブエミらを擁するRenault e.dams陣営が3季連続でタイトルを獲得した。

新王者ルーカス・ディ・グラッシはブラジル出身の32歳。昨年限りでアウディがWECから撤退するまでは、同社のWECドライバーとしても活躍していた選手だ。フォーミュラEでは過去2季もドライバーズタイトル争いを演じ、惜しくも3位、2位というシリーズ順位に甘んじていたが、ついに念願の王座に就いた。

16-17シーズン王者 ディ・グラッシのコメント
「今日はこれまでのレース人生で最高の一日になったよ。僕は設立当初からフォーミュラEを信じて、これまで戦ってきた。モータースポーツも含めて、世界は変化しているからだ。3年前に北京のフォーミュラE(史上初開催レース)で初優勝を飾り、そしてついに今日タイトルを獲得することができた。前回のニューヨークでは、あまり強さを発揮することができなかったけど、今回はABT Sportsline、Schaeffler、そしてAudi Sportが完璧な仕事をしてくれた。フォーミュラE最高のサーキットであるモントリオールで、我々は最初からライバルに差をつけることができていたからね」

昨年のWEC富士戦に来日した際にも、ディ・グラッシはフォーミュラEの未来に大きな可能性と価値を感じている、との旨を語っていた。実際に今、流れは確実に彼の思ったような方向に向いてきている。次のシーズンからABT Schaeffler Audi Sportはアウディのワークスチームへと進化する。より強い体制のもとで、ディ・グラッシは連覇を目指していくことになるだろう。

フォーミュラEの4季目、2017-2018シーズンは今年12月に香港で開幕する予定だ。

《遠藤俊幸》

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