碓氷峠交流記念財団は10月15日、信越本線横川駅に隣接する碓氷峠鉄道文化むら(群馬県安中市)で、EF63形電気機関車の運転室乗車体験を実施する。
「ロクサン」の愛称で親しまれているEF63形は、群馬・長野の県境である碓氷峠を越えていた機関車。信越本線横川駅(群馬県安中市)~軽井沢駅(長野県軽井沢町)間に66.7‰(パーミル)という、JR最大の急勾配区間が控えていたことから、列車の横川寄りに補機として連結されていた。
1997年10月に北陸新幹線高崎~長野間が開業し、横川~軽井沢間が廃止されたことから、EF63形も引退。1999年4月にオーブンした碓氷峠鉄道文化むらに7両が保存され、このうちの4両が運転体験に使われている。
今回の乗車体験では、往復約800mの区間でEF63形の運転室に添乗することができる。運転は碓氷峠鉄道文化むらの職員が行なう。
10~15時の間、1時間ごとに行なわれ(12時を除く)、各回5人まで参加できる。参加費用は500円。
また、EF63形にけん引される車掌車の乗車体験もあわせて行なわれる。こちらは10人まで参加でき、参加費用は300円。
いずれも対象は4歳以上で、申込みは当日、入園ゲート近くのアーチ下で先着順に受け付ける。開催時間前に定員を越えた場合は、増発される。