交通トラブルで立腹、死傷事故を誘発した男を逮捕

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今年6月、神奈川県大井町内の東名高速道路下り線で発生した死傷事故について、神奈川県警は10日、交通トラブルが起因で発生したものとして、福岡県中間市内に在住する25歳の男を暴行などの容疑で逮捕した。

神奈川県警・高速隊によると、問題の事故は2017年6月5日の午後9時35分ごろ発生している。大井町内の東名高速道路下り線(片側3車線)で、第3車線に停止していたワゴン車2台に対し、後ろから進行してきた大型トラックが追突。後方のワゴン車に乗っていた4人が死傷、前方のクルマに乗っていた2人が重軽傷を負った。

前方のクルマを運転していた25歳の男は「後ろのクルマに煽られた」などと主張していたが、後方のクルマに乗っていて負傷した同乗者が「パーキングエリア(PA)で通行を巡ってトラブルとなったクルマが追いかけてきて、自分たちのクルマの進路を塞いだりして走行を妨害した」、「進路を塞がれて止められた直後、前のクルマから降りてきた男が、後部座席に同乗していた父親(=事故で死亡した45歳男性)を引きずり下ろそうとした」などと証言。

男の供述に曖昧な点もあったことから、警察は事故と同時間帯に通行していた200台以上の車両を割り出し、その運転者などから任意で事情を聞いたところ、男のクルマが中井PAから約1.4kmに渡り、執拗に走行妨害を繰り返していたことが判明した。

警察では「通行を巡るトラブルで立腹した男が本線上で強引に相手車両を抑止させたことが事故につながった」と判断。ドアを開けて男性の胸倉をつかみ上げるなどしていたことから、暴行と自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)容疑で男を逮捕している。

男は「事故になったことは間違いない」などと供述しており、警察では男を厳しく追及。事故発生の経緯を改めて調べる方針だ。

《石田真一》

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