【東京モーターショー2017】ニンジャ 250&400 がフレーム&エンジンを刷新し戦闘力UP

自動車 ニューモデル モーターショー
新型Ninja250
新型Ninja250 全 4 枚 拡大写真

『Z900RS』が注目を集める東京モーターショー2017カワサキブースだが、ワールドプレミア車はまだある。『Ninja250』と『Ninja400』だ! いずれもエンジンからフレーム、スタイリングに至るまで刷新しフルモデルチェンジした。

デビューから10年という節目を迎えたNinja250は、パラレルツインエンジンをさらにパワフルにし、また扱いやすくしている。これまでのエンジンは1985年に発売された『GPZ250R』の並列2気筒をベースに改良を加えてきたものだったが、新型Ninja250に積まれるのは完全な新作パワーユニットとなる。

このエンジンがスゴイ。62.0mm×41.2mmのボア×ストロークは同じだが、一般的なホリゾンタル吸気をやめダウンドラフト吸気を採用し、スロットルバルブを従来の28mm径から32mmに大径化。インドネシア仕様では最高出力39ps/12,500rpm、最大トルク2.4kg-m/10,000rpmを発生しており、このスペックは250ライバル勢を上回っている。

新設計のトレリスフレームも先進の解析技術を用いたことで大幅に軽量化。従来モデル以上の軽快な取りまわしとハンドリングを実現した。

そしてNinja400のシャシーは、新型Ninja250とほぼ共通とした。つまり250クラスの軽量な車体に、パワフルな399cccパラレルツインエンジンを搭載するのだ。

211kgあった車体重量をなんと43kgも減らし、168kgにまで落としているから驚く。400の新型パラレルツインエンジンはクランクケースのみ250と共通で、ダウンドラフト吸気を採用し欧州仕様で45PSを発揮する。

スタイリングは両車とも『Ninja ZX-10R/10RR』のイメージを踏襲し、LEDヘッドライトやマルチファンクションLCDメーターなど装備もグレードアップを果たした。

ニンジャのミドルコンビがともに軽量ハイパワー化を達成し、アンダー400クラスを制圧する勢いだ。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. バブル直後、520万円で発売された伝説のバイクに出会った…知る人ぞ知る「ホンダNR」とは
  2. スズキ「KATANAブロック」予約販売を開始
  3. 高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
  4. 世界初試乗!? ソニー・ホンダのAFEELAに自動車評論家がGT7の中で乗ってみた
  5. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  6. ちょっと待った! 自動車税の支払い…キャンペーンやポイントがつく支払い方法で
  7. 日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州発表…EVも設定
  8. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】「屈指の名作」第2世代からの長足の進歩を求めるのは酷?…井元康一郎
  9. BMWモトラッド、「自動シフトアシスタント」発表
  10. BMW M4 に最強の「CS」、550馬力ツインターボ搭載
ランキングをもっと見る