バイクオンリー…21年目のカブの祭典「カフェカブミーティング」 11月5日まで

モーターサイクル エンタメ・イベント
カフェカブミーティング
カフェカブミーティング 全 4 枚 拡大写真

ホンダ『カブ』のお祭り「カフェカブミーティング in 青山」が、4日から東京青山のホンダウエルカムプラザで始まった。5日もある。

カフェカブミーティングは何かと問われれば、同時期に開催されている東京モーターショーのような強いメッセージ性があるわけではない。ひたすら思い入れたっぷりにドレスアップしたカブをユーザーが持ち寄り、それをウエルカムプラザの最も目立つ1階の駐車スペースに展示することが、イベントのほとんどすべてだ。

ほかにあるとすれば、ユーザー同志が飲み物片手に語り合い、トークショーを聞き、訪問者らで展示バイクの人気投票を行うというだけのものだ。

ただ、それを偶然、イベントに出会った喪服の一群も、自転車で通りがかった近所の人も、足を止めてカメラを向ける。どれほどの風雪を耐えたのだろうかと思うほどの古いカブ、車体すべてを革で覆ったカスタム車、乗り手を想像させる真っ赤なリトルカブなど、60年、生産台数1億台を数える分だけの個性的なカブを見て微笑む。21年目、21回を数えるオーナーズ&ファン ミーティングは、バイクのお祭りとして定着した感がある。

同社二輪広報課の高山正之氏は、イベントを当初から見守ってきた。「手作り、口コミで始めて、最初に集まったのは60台弱。それが来る人拒まずで、カブを置ききれないほど増えて、3年ほど前から同じ内容で2日間連続開催、事前登録をお願いするようになった。両日で約600台。見学者用の駐車場にも100台ほどのバイクが並ぶ」。

今ではイベントのプログラムの一つとなったトークショーが、開催のきっかけだった。「バイク・フォーラムと名付けて開催していたトークショーだった。オートバイに乗ってきて交流できるイベントもいいよね、そこで二輪文化を語ることができたら、もっとおもしろいよね、ということで文化を語るなら“文化の日”と開催日も決定した」。

イベント・プログラムには、参加者相互の人気投票やトークショー出演者が選ぶカフェカブコンテストがあるが、そこにもカフェカブミーティングの間口の広さが現れている。例えば、最年長賞は82歳の男性、初参加最年少賞は3人の16歳男子。おめでとう、と小さなくす玉でカブ60周年を祝った飾りを付けたカブはスマイル賞を獲得した。「けして1位を決めるためではない。いろんなカブがあって楽しいよね、というイベント」(前出・高山氏)。

だからなのか、2017年の新型カブの開発責任者である亀水二己模氏が選んだ亀水賞は、受賞当人が表彰式に登場せず、記念の瞬間を逃した。それでも和やかな空気が流れ続ける。それが、類まれな生産記録を更新し続ける工業製品を支えるユーザーの交流だった。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  2. 40アルファードの静粛性が一変!調音施工で快適性が飛躍的に向上
  3. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  4. レゴ ブロック初心者再び! セナが愛用した「マクラーレン MP4/4」を組み立ててみたら感激した
  5. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】アイデアの詰まった使い勝手はまさに「ニッポンの国民車」だ…中村孝仁
  6. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  7. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  8. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  9. [15秒でわかる]トヨタ『4ランナー』新型…オフロード仕様のTRDプロを設定
  10. レクサス『GX』通常販売は今秋に、先行して100台を抽選販売へ 価格は1235万円
ランキングをもっと見る