いつもは大丈夫でも…低血糖症による意識障害で死亡事故、危険運転容疑で男を逮捕

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病であることは責められないが、意識障害の予兆を自覚した段階でクルマを止めていれば事故には至らなかった。いつもは大丈夫でも今日がそうとは限らない。自身の症状を軽視した結果、他者を巻き込む惨事になってしまった。

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今月16日、東京都杉並区内で乗用車を運転中に低血糖症で意識障害となり、路上駐車していたトラックに追突して男性警備員を死亡させたとして、警視庁は18日、埼玉県越谷市内に在住する51歳の男を危険運転致死容疑で逮捕した。

警視庁・杉並署によると、問題の事故は2017年11月16日の午後4時10分ごろ発生している。杉並区高円寺南1丁目付近の都道(片側3車線の直線区間)を走行していた乗用車が、住宅建設工事のために第1車線へ路上駐車していたトラックに追突。トラックの後方に立って交通整理を行っていた61歳の男性警備員が事故に巻き込まれ、胸部や腹部の強打が原因で死亡した。

乗用車を運転していた51歳の男は意識が朦朧とした状態。後の調べで糖尿病を患っていたことが判明し、事故当日は血糖値を下げるためのインスリン注射を自身で行っていたこともわかった。投与量を誤り、事故当時は低血糖症による意識障害を起こしていたものとみられる。

聴取に対して男は「運転中に意識を失っていた」と供述。現場の約2km手前から意識が朦朧としていたことを自覚していたものの、クルマを止めることなく運転を継続させていたこともわかり、警察は男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)容疑で逮捕した。

警察では男が以前から運転の危険を認識していたものとみて、インスリン投与の状況についても調べを進める方針だ。

《石田真一》

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