実はほとんど見えていない?---気づかれなかった歩行者はねられ死亡

自動車 社会 社会

27日午後6時40分ごろ、兵庫県新温泉町内の国道178号で、徒歩で道路を横断していた高齢女性に対し、交差進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。女性は死亡。警察はクルマの運転者を逮捕している。

☆☆☆

夜間の見通しが悪い区間での死亡事故。運転者は「横断する歩行者の存在に気づかなかった」としているようだ。

歩行者からは「ライトで照らされているのだから、自分は見えている」と考えてしまいがちだが、歩行者が考えるほど光は届いておらず、走るクルマからは周囲の状況がほとんど見えていないということは認識しておいた方がいいだろう。

☆☆☆

兵庫県警・美方署によると、現場は新温泉町浜坂付近で片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機は設置されていない。85歳の女性は徒歩で道路を横断していたところ、交差進行してきた乗用車にはねられた。

女性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因でまもなく死亡。クルマを運転していた同町内に在住する51歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。女性死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

現場は夜間の見通しが悪い区間。聴取に対して男は「暗くて横断者の存在に気づかなかった」などと供述しているようだ。警察では双方の安全確認に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

☆☆☆

夜間の見通しが悪い区間での死亡事故。運転者は「横断する歩行者の存在に気づかなかった」としているようだ。

歩行者からは「ライトで照らされているのだから、自分は見えている」と考えてしまいがちだが、歩行者が考えるほど光は届いておらず、走るクルマからは周囲の状況がほとんど見えていないということは認識しておいた方がいいだろう。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  2. トヨタとパナソニックの合弁、新型リチウムイオン電池生産開始…レクサス『RZ』やスバル『ソルテラ』に搭載
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 「さよなら50cc」歴史に敬意を込めたホンダ公式「50ccバイク」ロゴTシャツ発売
  5. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る