ホンダ シビック 新型、再テストで評価上昇…最高の5つ星【ユーロNCAP】

自動車 テクノロジー 安全
ホンダ シビック ハッチバック新型のユーロNCAP衝突テスト
ホンダ シビック ハッチバック新型のユーロNCAP衝突テスト 全 6 枚 拡大写真

欧州で唯一、公的な衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは11月29日、新型ホンダ『シビックハッチバック』の衝突安全の再テストの結果を公表した。2017年7月の4つ星から今回、最高評価の5つ星に上昇している。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突32km/h、歩行者衝突40km/hで行う。ユーロNCAPの評価は、4項目に応じてポイントを配分。最新の制度では、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの40%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置」の3項目には、各20%を配分する。

さらに、ユーロNCAPは2015年から、前面フルラップ衝突テストを導入。背の低い女性ドライバーと、後席に乗員を乗せた状態を想定し、テストを行う。緊急回避の自動ブレーキをはじめ、先進の安全装備も、評価基準となった。

最高の5つ星を得るためには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子ども乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上のポイントを獲得するのが条件。4項目のひとつでも、基準のポイントを下回り、4つ星以下となった場合、総合評価で5つ星と認定されない。

新型シビックハッチバックの再テストの結果は、成人乗員保護性能が35点(92%)で、5つ星の条件をクリア。子ども乗員保護性能は36.9点(75%)で、5つ星の条件を満たす。歩行者保護性能は31.7点(75%)と、5つ星条件に適合。安全補助装置は10.7点(88%)と、5つ星に必要な50%を超えた。なお、2017年7月の評価では、子ども乗員保護性能が33点(67%)で5つ星の条件の75%に届かず、総合評価で4つ星にとどまっていた。

再テストの結果、新型シビックハッチバックは、ユーロNCAPから総合評価で最高の5つ星認定を獲得。ユーロNCAPは、「ホンダは前回のテスト以降、後席乗員の衝撃保護システムに改良を施した」と説明している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  3. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  4. マツダ『ロードスター』35周年、歴代4モデルのピンバッジを先行販売…8月29日から
  5. エアバッグとスイッチ問題を一気に解決! 最新“移設キット”活用術~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る