楽しい、クルマで楽しもう…フォルクスワーゲン、東京オートサロン2018のテーマ

自動車 ニューモデル モーターショー
フォルクスワーゲン・タイプ2(東京オートサロン2018)
フォルクスワーゲン・タイプ2(東京オートサロン2018) 全 8 枚 拡大写真

東京オートサロン2018に、フォルクスワーゲングループジャパン(以下VGJ)は“楽しい”をテーマに、キャンプとモータースポーツの2つのシーン展開を行っている。

◇テーマは楽しい!!

「ブースのテーマは楽しさ。フォルクスワーゲンの楽しい世界を皆さんに見てもらいたい」とコメントするのは同社広報部製品広報の池畑浩氏だ。ブースは大きくキャンプとレースシーンを想定している。「いずれもクルマを買った後にどうやって楽しむのか、いろいろな楽しみ方の提案だ」という。

そして、「フォルクスワーゲンはモータースポーツを身近な存在として感じてもらえるよう、これまでもレース活動を行って来た。また、アフターセールスでは足回りを始め様々なパーツを展開している」と述べ、「このブースではひとつずつカスタマイズして自分なりのクルマに作り上げていくという提案だ」。

もうひとつは、「キャンプのように外に出て行ってアクティブに楽しもうというもの」と池畑氏。

◇レストアなったタイプ2、これもブランドアイコン

さて、このキャンプブースには1968年型の『タイプ2』、いわゆる“VWバス”と呼ばれる車両がキャンパーとして展示されている。これはVGJ内でレストアしたものだ。

池畑氏は、「どのメーカーもヒストリーは大切だ」としたうえで、「特にこういうクルマを社員がレストアし、それをまた見ることを会社ぐるみでやることで、フォルクスワーゲンについてのブランドの歴史や、重みがわかってくる」とその意義を語る。

今回も、「実際にこれをレストアした人間は、この当時からこんなところにこんな部品を使っているのかなど様々な発見があった。そういうところから、温故知新、学びとって、どんどん自分たちの中からブランド愛を高めていく。これはそういう取り組みだ」と述べた。

またレストア車両に関しても、「本来フォルクスワーゲンであれば『タイプ1(ビートル)』が常道だとは思うが、今回はストーリーが大事。フォルクスワーゲンはファミリーカーなので、これまでどれだけ大事にされてきたかがポイントだ」と池畑氏。

今回のタイプ2は、「我々の本社は豊橋にあり、その近くにこのクルマが納屋にあるという情報があった」という。そこで、実際にそこを尋ねてみたところ、「その方がニュージーランドにいた時に足として乗っていたクルマで、その後日本に持って来たが、乗れなくなってしまいそのままになっていたクルマだった」とそのヒストリーを語る。

そこで、「このままにしておくのはもったいないので、我々に譲っていただき、一度レストアさせてもらいたいとお願いし、蘇らせることになった。また、豊橋という地域性のつながりも大きかった」とした。

また池畑氏は、「キャンプはどんどん市民権を得てきて、よりお客様の生活に入ってきている。このクルマは昔から人とクルマと生活というシーンをわかりやすく見せるブライドアイコンでもある」とこのタイプ2について語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る