【VW e-ゴルフ 試乗】ものすごくEVらしく、ものすごくゴルフらしい…諸星陽一

試乗記 輸入車
VW e-ゴルフ
VW e-ゴルフ 全 16 枚 拡大写真

フォルクスワーゲンを代表するベーシックモデル、『ゴルフ』の新バージョンとして完全電気自動車の『e-ゴルフ』が追加された。

MQBと呼ばれる汎用性の高いプラットフォームを採用する現行ゴルフは、150馬力の1.2リットルから310馬力の2リットルターボ、ディーゼル(日本未導入)、プラグインハイブリッド…と非常に多彩なパワーユニットをラインアップしている。

e-ゴルフに搭載されるモーターは136馬力/290Nmで、バッテリーは35.8kWhのリチウムイオン。普通充電のために給油口がソケットに、急速充電のためにフロントのエンブレム部内にCHAdeMOソケットなどが用意されるほかは、一般的なゴルフと大きな差はない。

Eゴルフの車両重量は約1.5トン。ゴルフに対して250kg程度重くなっているが、その増量分のほとんどはバッテリーと考えていい。それが床下配置となるため重量増はあるものの、重心は低くなるという現象が起きている。さらに重量増に対応してサスペションのバネレートがアップされているので、ハンドリングがシャープになるという効果があり、意外なほどにスポーティでキレのある走りを披露してくれる。

セレクトレバーの操作でD、D1~D3、Bの5つの走行モードを選ぶことができる。各モードの差は回生ブレーキの強さで、もっとも強いのがBモード、Dモードの場合は回生ブレーキが作動せずに滑走となる。Bモードはワンペダルドライブほどの効きはない。使いやすいのはD3、もしくはD2といったところ。

私はそもそも、国産車だの輸入車だのという区分けが嫌いなのだが、電気自動車には乗りたいが国産車には乗りたくない…というニーズにはマッチすることだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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