新燃費基準をトラックとバスに導入、電費の測定方法を検討へ

エコカー 燃費
いすゞギガ
いすゞギガ 全 2 枚 拡大写真

国土交通省と経済産業省は、トラックとバスの新しい燃費基準を設定するため、「乗用自動車のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準」を一部改正する。

トラック・バスの燃費基準の新たな基準について、総合資源エネルギー調査会省エネルギー・新エネルギー分科会省エネルギー小委員会自動車判断基準ワーキンググループと、交通政策審議会陸上交通分科会自動車部会自動車燃費小委員会の合同会議が昨年12月にまとめた。これに沿って重量車の燃費基準を設定する。

対象は乗車定員10人以上で車両総重量3.5トン超の乗用自動車と車両総重量3.5トン超の貨物自動車で、重量車の燃費基準について2025年度を目標年度とする新たな基準を設定する。

新燃費基準では現行と同様に、重量車モードと都市間走行モードをエンジン回転数・トルクに換算し、燃費マップ上で走行状態をシミュレートする方法を採用する。

ただ、燃費マップ測定点数の追加や空気抵抗、転がり抵抗実測値の反映によるエネルギー損失の精緻化、走行実態に応じた都市間走行比率、積載・乗車率を更新して走行実態を反映した燃費値を算定することとする。

2025年度のトラックの目標平均燃費値は現行より14.5%基準強化となる8.13km/リットル、トラクタが3.7%強化となる2.94km/リットル、路線バスが5.1%強化の5.01km/リットル、一般バスが18.3%強化の7.18km/リットル。

具体的には、トラックの目標基準値は車両総重量3.5~7.5トンが9.91~13.45km/リットル、7.5トン以上8トン以下が8.39km/リットル、10トン以上12トン以下が7.44km/リットル、14トン以上16トン以下が5.89km/リットル、20トン以上25トン以下が4.42km/リットルなどとなっている。トラクタは20トン以下が3.11km/リットル、20トン以上が2.32km/リットル。

路線バスは6トン以上8トン以下が7.15km/リットル、10トン以上12トン以下が5.8km/リットル、14トン以上が4.52km/リットル。一般バスは3.5トン以上6トン以下が9.54km/リットル、10トン以上12トン以下が6.06km/リットル、16トン以上が5.14km/リットル。

改正案について一般の意見を聞いた上で2018年4月に公布する。

一方、電気自動車については販売比率が0.1%以下で、燃料電池車も実験段階にあるため、省エネ法上の規制対象となる特定エネルギー消費機器には指定せず、基準値は設定しない。

ただ、2018年度から電気自動車などの電費(電力消費率)の測定方法の検討を開始し、測定方法を確立するとともに、電気自動車の導入評価の具体的な方法を審議する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. FJクルーザー が復活へ…トヨタ『ランドクルーザーFJ』最終デザインはこれだ!
  2. なぜ今「ダウンサス」? 車高調より安くて“扱いやすい”注目チューンの実力~カスタムHOW TO~
  3. ランドローバーが『ベイビーディフェンダー』発売ってほんと? これが市販デザインだ!
  4. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
  5. YURTの『シエンタ』用車中泊キットが大幅アップデート、生産体制見直しで8万円値下げも実現
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  4. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  5. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
ランキングをもっと見る