車当たり捜査で特定して容疑者を逮捕---路側帯の歩行者をひき逃げ

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路側帯を歩いていた男性に対し、進行してきたクルマが衝突する事故が起きた。
警察は防犯カメラ映像と車当たり捜査で容疑車両を特定し、運転していた男を逮捕している。

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愛媛県松山市内で発生した重傷ひき逃げ事件について、愛媛県警は15日、同市内に在住する男をひき逃げ容疑で逮捕した。防犯カメラ映像で容疑車両の車種を特定。その後の車当たり捜査で発見したという。

愛媛県警・松山東署によると、問題の事故は2018年2月10日の午前3時30分ごろ発生している。松山市小坂1丁目付近の県道で、道路左側の路側帯を歩いていた39歳の男性に対し、進行してきた乗用車が衝突。男性は転倒した際に足を骨折するなどの重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走していた。

警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。現場付近に設置された防犯カメラ映像や、現場で採取した破片から容疑車両の車種を特定。車当たり捜査に切り替えて周辺での捜索を実施していたところ、ドアミラーなどが損傷していた同一車種を発見した。そしてこのクルマを使用していた57歳の男に事情を聞いていたが、事故への関与を大筋で認めたことから、15日までに自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は街灯も設置されており、夜間でも見通しの良い区間。警察の聴取に対して男は「人にぶつかったのはわかったが、怖くなって逃げた」などと供述しているようだ。警察では前方不注視が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場の県道は片側にだけ歩道が設置されていて、もう一方は車道と同じ高さの路側帯となっていた。事故発生は未明の交通量が少ない時間帯ゆえに、カメラ映像からの車種特定が行いやすく、その後の車当たり捜査も円滑に進んだことから早期の容疑者逮捕につながっている。

《石田真一》

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