【スーパーフォーミュラ 第2戦】平川亮が自身初の予選1位…決勝最前列は野尻智紀&松下信治のダンディライアン勢

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
左から予選2位の野尻智紀、1位の平川亮、3位の松下信治。
左から予選2位の野尻智紀、1位の平川亮、3位の松下信治。 全 8 枚 拡大写真

12日、スーパーフォーミュラ(SF)第2戦オートポリスの公式予選が行なわれ、平川亮が自身初となる予選1位の座に輝いた。平川は前戦で「次戦3グリッド降格」の措置を受けているため、決勝最前列は予選2~3位のダンディライアン勢、野尻智紀と松下信治が確保した。

【画像全8枚】

晴天に恵まれた九州オートポリス、午後3時50分に開始された3段階ノックアウト予選は、毎度ながら接戦となるSFの予選、その魅力を凝縮したような展開になった。

2種類あるドライ用タイヤのうちミディアムに使用が限定されるQ1(19台中14台が突破)では、17台が0.6秒差以内。15位のマシンはトップに0.517秒差、14位とは0.020秒差でQ1落ちしている。さらにQ2(ここからソフト使用可)では、Q3進出ラインを挟む8位と9位が同タイム。先に出した方が上位という規則により、前年王者 #1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)がQ2落ちを喫して予選9位となった。

そんな激戦をくぐり抜けて、自身初となる予選1位の座を獲得したのは、今季がSF復帰シーズンの#20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)。Q3で1分25秒937をマークし、SFでは初めて予選1位の称号を得た。

#20 平川は今回、前戦から持ち越すタイヤのセット内容の関係で、Q2でまったく初めてソフトを履く状況だった。「Q3に行ける感触はもっていましたけど、Q2では(今週初ソフトで)どう走ろうか、という感じもありました。ただ、Q3に進出できて、そこでコンディションの影響もあってかタイムを上げられない選手も多かったなかで僕はタイムを詰められましたからね。タイム自体には決して満足していませんが、自分の走り的にはまとめられたと思います」。未知要素の少なくない状況を克服しての予選1位だった。

昨年23歳の若さでGT500王座を獲得するなど、トヨタ系の新進気鋭として知られる平川(現在24歳)。SFには2013年、19歳のシーズンにデビューを飾り15年まで参戦したが、優勝やポール(予選1位)にまでは手が届かず(決勝最高2位)、近年は欧州のプロトタイプ耐久レースにSUPER GTと並行参戦していたこともあり、国内トップフォーミュラの実戦シートからは遠ざかっていた。

しかし今年、GT500王座獲得の余勢もかって、平川は名門インパルからSFに復帰。開幕前のテストからスピードを見せ、躍進への期待も高まる存在となっていた。開幕戦では僚友との接触でペナルティを受けるという一幕もあったが、2戦目で速さを結果というかたちにしてみせた。

予選1~3位の会見では、「ここまでチャンスをくださったみなさんに結果で恩返しできて嬉しいですし、チームのみんなもいつも頑張ってくれているので感謝しています」と、まずは殊勝に語った平川。しかし、前戦で『次戦3グリッドダウン』のペナルティを受けており4番グリッドからのスタートになる決勝の展望について聞かれると、若者らしい気迫とユニークさが飛び出した。

「明日はジャンプスタートして1コーナーで……あっ」。ジャンプスタートはレース界では一般にいうフライングスタートを意味することに気づき、「ジャンプスタートじゃなくて、いいスタートです。ロケットスタートを決めて1コーナーでトップに“戻れれば”いいと思います」と言い直し、爆笑を誘った。

さらに平川は「明日は雨っぽいので、その(1コーナー奪首の)チャンスはないかもしれませんね。我慢のレースでいきます」と冷静に決勝を見通す。雨になればセーフティカー先導スタートの可能性も浮上するが、どんな状況でも安定的にタイミングモニターの上位にいられるスピードが今季の平川(と彼のマシン)からは感じられる。4番グリッドから逆転での初優勝なるだろうか、明日も楽しみな存在であることは間違いない。

予選2~3位はDOCOMO TEAM DANDELION RACING(エンジンはホンダ)の#5 野尻智紀と#6 松下信治。平川の3グリッドダウンがあるため、このまま決勝までに他のグリッド操作事案が発生しない限り、彼らが最前列独占の状態でスタートすることになる。決勝日は雨の可能性も高いとされる今回、彼らにとっては通常以上に大きなアドバンテージとなるかもしれない。

予選4位は#3 N.キャシディ(KONDO RACING/トヨタ)。彼は3番グリッドに繰り上がり、GT500でのチームメイト #20 平川と“GT500王者コンビの2列目”に並んでのスタートとなる。予選5位は#65 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ)。

予選6位は#19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)、7位には#16 山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)と、前戦の決勝1-2位はこの位置から追い上げる(前戦優勝は#16 山本)。予選8位は#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG/トヨタ)。可夢偉はQ2で1分25秒799というこの日の最速タイムをマークしており、これがオートポリスの新レコードタイムとなる見込みだ。

明日の決勝は現状、雨の予報が強いが、なにはともあれ接戦傾向に変わりはなさそうな今季のSF、どんな戦いが展開されるのか興味は尽きない。54周、約250kmの決勝レースは13日の午後2時10分に開戦予定となっている。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  2. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  3. ホンダ23車種・3364台をリコール 低圧燃料ポンプ交換作業に不備
  4. 三菱『パジェロ』新型のデザインはこうなる! 公式発表は2026年秋予定
  5. 発表秒読み?…ホンダ『フィット』7月改良、4グレード構成に刷新か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. セキュア開発における脅威分析【自動車セキュリティ解説 第2回】
  2. 次世代圧電材料向け、「多能性中間膜」の量産化をJSTが支援…Gaianixxが開発
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
ランキングをもっと見る