【スーパーフォーミュラ 第2戦】雨と風に霧…天候に恵まれず、オートポリス戦の決勝は中止に

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荒天のため、SF第2戦オートポリスの決勝レースは中止に。
荒天のため、SF第2戦オートポリスの決勝レースは中止に。 全 8 枚 拡大写真

13日、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第2戦は大分県のオートポリスで決勝日を迎えたが、悪天候により、決勝レースの中止が午後2時過ぎに決まった。

この日のオートポリスは雨、風、そして霧が入れかわり立ちかわり強まる(濃くなる)天候となり、朝からタイムスケジュールの変更が相次ぐなどした。それでも昼前後には天候状況が比較的好転し、併催の2輪メインレース「MFJ全日本ロードレース選手権第3戦JSB1000」の決勝は実施へ。

朝の段階で5周短縮の15周となることが決まっていたJSB1000の決勝では、微妙な路面状況に対するタイヤ選択の妙で「Kawasaki Team GREEN」が劇的な逆転1-2フィニッシュを飾るという好レースが見られている(優勝は渡辺一馬選手)。これに感動したSFのITOCHU ENEX TEAM IMPULの星野一義監督、若き日にはカワサキで2輪モトクロスを戦っていた闘将が満面の笑みで陣営の歓喜の輪に加わるというハプニングもあったくらいだ。

しかしその直後、SFの20分間ウォームアップ走行(朝のフリー走行中止に伴って通常の8分を20分に拡大)も実施されたのだが、ここからまた天候が悪化のスパイラルに入ってしまう。コースアウトするマシンも複数あり赤旗でセッション終了、そして決勝ダミーグリッドへの試走開始が延期されたのち、最終的には午後2時05分に「天候の回復見込めず」ということでSF第2戦決勝レースの中止が公式通知で発表された。

荒天のなかを集まった4輪ファンのために、本来ならレースが行なわれていた頃の時間帯にドライバー・サイン会等の臨時ファンサービスが実施され、SFオートポリス戦は無念の幕引きとなった。決勝中止の判断については選手やチーム首脳からも「お客さまの安全等々を考えれば仕方ない」との旨が聞かれており、残念だがやむを得ないところだった。SFにとっては(状況の違いはあるが)昨年の最終戦鈴鹿以来の決勝レース中止。“アウトドアイベント”の宿命を短期間に複数回味わうことになってしまったのは、重ね重ね残念である。

消化不良な思いを各選手、各陣営が抱きつつ、次戦第3戦は中1週を挟んだ5月26~27日の週末に開催される。次の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。多くの選手、チームにとってはSUPER GT鈴鹿戦(19~20日)を含む3連戦モードで日本列島を“東行北上転戦”する格好にもなるが、この過密日程のなかでシーズンの主導権を確立するのは誰か、引き続き注目が集まる。

《遠藤俊幸》

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