ダイヤトーンサウンドナビのタイムアライメント lll[サウンドチューニング大辞典]

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『ダイヤトーンサウンドナビ』で“仮想3Wayタイムアライメント”調整を行おうとしているときの画面。
『ダイヤトーンサウンドナビ』で“仮想3Wayタイムアライメント”調整を行おうとしているときの画面。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの音は、「サウンドチューニング機能」を使いこなすことでより良く変化させることが可能だ。その仕組みから操作方法までを解説している当コーナー。現在は「タイムアライメント」をテーマにお贈りしている。

今週も、『ダイヤトーンサウンドナビ』に搭載されている「タイムアライメント機能」についての研究を続行する。

今回は、同機に搭載されているスペシャル機能、“マルチウェイ・タイムアライメント”だけで可能となる特別なチューニング方法について解説していく。

その名は、“仮想2Wayタイムアライメント”、および“仮想3Wayタイムアライメント”である。

それぞれについて内容を端的に説明していこう。初めに“仮想2Wayタイムアライメント”から。これは、フルレンジスピーカーを“あたかも2Wayとして扱う”という調整方法である。

流れを説明しよう。まず、『ダイヤトーンサウンドナビ』の中で音楽信号を高域と中低域に帯域分割する。続いて、それぞれに対して個別に「タイムアライメント」をかける。その上でその分割した音楽信号を同一chで伝送し、左右のフルレンジスピーカーに送り込む。結果、音像を高い位置に上げることが可能になる、というものだ。

また“仮想3Wayタイムアライメント”では、2Wayスピーカーを“あたかも3Wayのように扱う”ことが可能となる。2Wayではミッドウーファーが広範囲の再生を受け持つので、中域と低域で聴こえ方のバランスが整いずらい。しかしながら“仮想3Wayタイムアライメント”を活用すると、ミッドウーファーの再生帯域を上下に分けてコントロールできるので、中域と低域の聴こえ方のバランスを整えることも可能となるのだ。

このように“マルチウェイ・タイムアライメント”では、1つのスピーカーから流れてくる音楽を、2つに分割して制御できるのだ。そのような調整が可能なのは、『ダイヤトーンサウンドナビ』だけである。

今回はここまでとさせていただく。次回は、「DSP」に搭載されている「タイムアライメント」機能についての現状分析をお届けする。乞うご期待。

【サウンドチューニング大辞典】第3章「タイムアライメント」その13『ダイヤトーンサウンドナビ』の場合 lll

《太田祥三》

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