【ワンコとお出かけ】レンタルキャンピングカーで行く湘南、三浦ドライブ 前編

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【ワンコとお出かけ Vol.17】レンタルキャンピングカーで行く湘南、三浦の旅(ドライブ前編)
【ワンコとお出かけ Vol.17】レンタルキャンピングカーで行く湘南、三浦の旅(ドライブ前編) 全 19 枚 拡大写真

前回は準備編をお届けしましたが、今回からドライブ編です。

いよいよキャンピングカーを借りに、クルマで神奈川県藤沢市に向かいます。「ペット専用 レンタル キャンピングカーPet-RV」は、江ノ島の北約7kmにあり、湘南や伊豆、富士山などへのアクセスが良いロケーション。到着後、レンタルの手続きや車両の説明に1時間ほどかかるので早めに到着。キャンピングカーの説明は、社長の藤野さんから詳しくしてもらえます。

藤野さんはペットと泊まれる宿専門サイトの「ペット宿.com」や、インターペットでもおなじみの「イヌリンピック」なども主催している「株式会社ぐらんぱう」の代表取締役。2匹のシェルティと暮らす愛犬家で、豊富なノウハウを注入したキャンピングカーを制作、実に楽しみです。

30°Cを超える暑い日ですが、キャンピングカーの車内に入ると家庭用エアコン装備のおかげで実に静かで快適。エアコン用の電気は車外の100ボルトから入ってきます。(画像の右下のコードが外部給電用コード。数時間であれば車載バッテリーや発電機でも動きます)

室内はペット専用ということで、いろいろなアイデアや工夫が随所に。また清掃が行き届いており、ペットの匂いも一切しません。今回レンタルしたクルマは、車内にファイテン社の「アクアチタン」加工をしている効果でしょうか。車内の様子はシータ360度画像で御覧ください。マウスや指で全周をグルグル動かせます。こちら

また詳しい取扱説明書がクルマにのっているので、使い方が分からなくなっても安心です。それでも困った時は、藤野さんに電話を。私もテレビの操作が分からなくなり、電話で教えてもらいました。ちなみに栃木から乗ってきた我が家のクルマは、Pet-RV社の敷地内に返却時まで無料で駐車出来ました。

それでは出発しましょう!エンジンがシートの下にあるので、運転席には少しよじ登る感じですが、その分視界は良好。最初の目的地は藤野さんのオススメで「なぎさ橋珈琲 逗子店」、ナビを設定して走り出します。

エンジンはガソリン仕様の2WD/5AT(1798cc・102ps/5300rpm、15.0kgm/4000rpm)で、車両重量は2,040kgありますから、加速はそれなり。観光バスの運転手になった気分で、景色を楽しみながらゆったり運転が正解でしょう。きつい上り坂では、アクセルを大きく踏み込めばシフトダウンします。ブレーキは予想より効きは悪くありませんが、重くて重心が高いクルマなので、車間距離は充分とるのが正解です。

南下して江ノ島を目指し、そこから海岸線を東へ、稲村ヶ崎→由比ヶ浜→逗子湾に向かいます。暑いですが天気も良く、多くのサーファーや海水浴客が夏を楽しんでいます。運転を始めて1時間くらいは緊張しましたが、海岸通りはクルマの流れも遅いため気持ちよく運転出来ました。

「なぎさ橋珈琲 逗子店」のコインパーキング式駐車場に、キャンピングカーを入れてお店に(180分まで無料)。テラス席からは逗子湾や富士山も一望出来ます。

テラス席の一部はペットOKとなっており、ペット用飲料水も用意されています。早めのランチで、「スパイシータコライス(980円全て税込み)」、「シーフードトマトクリーム スパゲッティ(980円)」、「水出しアイスコーヒー(セットで+300円)」、「アイスティー」を。料理のボリュームもあり、営業時間が7:00~24:00と、使い勝手が良さそうです。

下はコインパーキングやスーパーの駐車場に停めた時の画像です。このキャンピングカーは長さ5m×幅2m以内に入っているので駐車も問題なし。むしろ軽自動車と駐車料金が同じなので、ちょっと得した気分?

キャンピングカーのボディはボックス形状で視界も良いので、意外と運転しやすいですね。サイドミラーも見やすく、特に左側アンダーミラーが便利で、コスリやすい左前のバンパー角がシッカリ見えます。左右のドアミラーはボディより外にあるので、ミラーがぶつからなければギリギリ通れると思って良いでしょう。また最小回転半径は4.3mと小回りができるので、ミニバンよりUターンは楽に出来ました。

ルームミラーの場所はリアカメラのモニターになっており、常に後方を確認出来ます。カメラはかなり高い位置(2.5mくらい)なので上から見下ろす感じ、さらに超広角レンズなので遠近感に少し違和感が。不安な方は安全な場所でバックの練習をしましょう。

また、ドライブレコーダーはもちろん装備されています。

ランチの後は三浦半島の西海岸を南下して、森戸神社(森戸大明神)に向かいます。葉山マリーナの南1.2kmにあり、目の前はもう海です。江の島が見え、水平線上には神社の鳥居が。まるで、海に浮かんでいるように見えますが、でもよく見ると岩でつながっているのがわかります。神社の敷地から海まで降りることが出来て磯遊びも出来ます。この神社にはペットの守護神「畜霊社」といわれる小さな社があり、ハッピー(コーギーとパピヨンのミックス犬)とお参り。また真紅の「みそぎ橋」はインスタ映えする素敵なスポットです。

産地直売所などを巡りつつ、車中泊をする「RVパークみうら」にチェックイン。134号線を南下、セブン-イレブン三浦赤羽根店の先を左に入り200mと便利な場所にあります。オーナーの松尾さんにご挨拶し、早速、外部電源(100V)をキャンピングカーに接続します。昨年オープンしたばかりなので、トイレやシャワールーム、流し台等もピカピカです。

走行中は運転席のエアコンだけで後席まで涼しかったので、キャンピングカーのエンジンを停止、家庭用エアコンをリモコンでONします。TOSHIBAの家庭用エアコンは予想どおり静かでよく冷えるので、スマホアプリで騒音を測ってみました。コンプレッサーが作動前で36dB、作動すると約44dBです(スマホ測定なので、あくまでも参考値です)。静かな図書館という感じですね。

次にリモコンの温度設定を25度にして、温度を測ってみます。デジタル温度計の上が室内温度で25.5°C、下が車外で30.8°Cで、室内の湿度は43%でした(測定値はあくまでも参考値です)。結局、ひと晩中エアコンはつけっぱなし。これを体験すると、キャンプ場のテントでは寝られなくなります。

快適になったところで、シートをベッドの状態にしてみます。テーブルを上に跳ね上げて固定、背もたれのクッションを2枚並べると、あっという間に完全フラッドなベッドが完成。さらにバルクヘッドに固定してある細長いクッションを並べると、ダブルサイズのベッドに出来ます。ミニバンでもフラットに出来ますが、意外と表面が凸凹しています。

シートクッション表皮は自動車用の合成皮革で出来ており、毛が付かず掃除がしやすい素材です。

クルマの後部には2段ベッドにできる小部屋がありますが、シートクッションをアレンジすると下の画像のように対面式のソファに。子供が喜びそうな空間です。ただしシートベルトは無いので、停車時に利用しましょう。

このキャンピングカーには3箇所のベッド(運転席上、センターソファ、リアの2段ベッド)が有りますが、ハッピーとセンターソファで寝ることに。カーテンも完備しているので、外から覗かれる心配は不要です。ということで、ハッピーは家から持参したペットドライブボックスの中で、朝まで爆睡です。

ここで一つ想定外のことが。三崎港の食堂で美味しい晩飯を楽しみにしていたのですが、行ってみると定休日。しかたなくスーパーで寿司と缶ビールなどを仕入れて、キャンピングカーで食べることになりました。でもハッピーと一緒に楽しい晩飯になったので、良しとしましょう。

(ドライブ後編に続く)

【筆者プロフィール】礒野登希夫(Isono Tokio)
東京生まれ、栃木県在住。1977年、本田技術研究所に入社。二輪、汎用、四輪の開発と商品企画を担当。2000年頃よりペット用クルマや商品の企画も。2015年からホンダアクセスの広報担当、その後退社。20年前から愛犬とのドライブを楽しむ。

【ワンコとお出かけ Vol.17】レンタルキャンピングカーで行く湘南、三浦の旅(ドライブ前編)

《編集部@RBB TODAY》

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