【SUPER GT 第5戦】日産が予選1-2-4-5、ポールはニスモの松田次生&クインタレッリ…GT300トップはHOPPY 86 MC

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GT500クラスポールポジションの#23 GT-R。
GT500クラスポールポジションの#23 GT-R。 全 16 枚 拡大写真

4日、SUPER GT第5戦の公式予選が富士スピードウェイで行なわれ、GT500クラスは日産勢が1-2-4-5と上位寡占状態を形成した。ポールポジションはニスモ組GT-Rの松田次生&ロニー・クインタレッリ。GT300クラスはHOPPY 86 MCの松井孝允&坪井翔&近藤翼が首位に立っている。

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タイ遠征を終えたSUPER GTシリーズが、熱暑の日本に帰ってきた。国内戦は5月後半の第3戦鈴鹿以来で、富士スピードウェイではゴールデンウイークの第2戦以来今季2度目の開催となる。夏の富士戦は近年、通常レース距離の300kmが定着していたが、今年はシーズン最長500マイル(約800km)の戦いだ。ドライバー3人登録が可能となっており、GT300クラスのいくつかの陣営は第3ドライバーを起用してきている。

やはりというべきか酷暑に見舞われた予選日、朝の練習走行で大きなアクシデントが発生した。立川祐路の乗る#38 ZENT CERUMO LC500(GT500クラス車両)がブレーキトラブルを発症したらしく、TGRコーナー(第1コーナー)のイン側の走路外をショートカットするようにほぼフルスピードで逸走、コーナーの頂点付近を走っていた道上龍の#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(GT300クラス車両)に直撃してしまったのだ。#34 NSX GT3は車両ダメージにより今大会の出場が不可能になり、#38 LC500も午後の予選には出走できなかった。両選手の生命に別状がなかったことが幸いである。

午後2時35分からのクラス別2段階ノックアウト予選は路面温度40度以上の領域での戦いになった。ここで驚異的ともいえる好調さを発揮し、朝のフリー走行から予選Q1、Q2と全セッション首位でGT500クラスのポールポジションを獲得したのが#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/タイヤはミシュラン=MI)だった。

現在シリーズ3位の#23 GT-Rは、獲得ドライバーズポイント連動のウエイトハンデが62kgある(うち17kgは燃料流量リストリクター=燃リスによる調整に振りかえ)。これは当然、GT500クラスのなかで3番目に厳しいハンデなのだが、それをものともしない速さ、仕上がりの良さを存分に発揮したのである。

Q1を走った松田が「ハンデ的につらいかなと思っていましたけど、朝からクルマのフィーリングはわるくなかったですね。ミシュランのグリップが良く、(低速コーナー主体の)セクター3が速い」といえば、Q2を受けもったクインタレッリは「富士でここまでマシンが決まっていたことは初めてじゃないかと思うくらい」と、ともに感触の良さをアピール。春の第2戦富士500kmを制している14&15年王者陣営が、夏の富士500マイルも本気で獲りに来た印象だ。

長い決勝レースに向けては「攻めるばかりでなく、マシンをいたわることも意識して戦う」と松田。クインタレッリも「攻めながら、特にブレーキとかをしっかりマネージメントしないと177周は戦えない」と、攻守のバランスを意識した戦い方で挑む姿勢を見せている。もともと富士が得意な傾向にあるGT500クラスのGT-Rだけに、今回の#23の仕上がりぶりからすればハンデがきつくとも、決勝でも好戦可能なように思える。

シリーズ上位を争う他メーカーのマシンが予選は中団~下位という状況下、ポイントに長距離割り増しがあるここで#23 GT-Rがアドバンテージを築けるか。明日の決勝はシリーズの趨勢を占うことになる可能性もありそうだ。

予選2位は#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(J-P.デ.オリベイラ&高星明誠/ヨコハマ=YH)で、日産が1-2。予選3位にはレクサス最上位の#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&関口雄飛/ブリヂストン=BS)が入ったが、4~5位は#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲&千代勝正/MI)、#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹&J.マーデンボロー/BS)とここも日産勢で、彼らが出走4台で1-2-4-5を占める予選結果となっている。

予選6位は#19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資&山下健太/YH)、7位は#1 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N.キャシディ/BS)。ホンダ勢はQ2進出が1台のみと苦戦し、#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀&伊沢拓也/BS)の8位が最高だった。

GT300クラスではコース適性等の面から大本命かと見られた#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&S.ウォーキンショー/BS)を2位に下し、#25 HOPPY 86 MC(松井孝允&坪井翔&近藤翼/YH)がポールポジションを獲得した。予選を走った松井(Q1)と坪井(Q2)は、本来ならマザーシャシー(MC)車が不得手とする傾向の富士で予想以上にマシンの調子がいいことを語り、チームスタッフとドライバー全員の力で獲ったポールを「誇りに思います」(坪井)。そしてレースに向けては、「僕たちは守るよりも攻めないと」(松井)という意気込みを見せている。どんな戦いを見せてくれるのか、楽しみだ。

GT300クラスの予選3~6位は以下の通り。

3位 #10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹&吉田広樹/YH)
4位 #0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/YH)
5位 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(R.ライアン&富田竜一郎&篠原拓朗/ダンロップ=DL)
6位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人&山内英輝/DL)

決勝500マイルレースは、明日(5日)の午後1時30分にパレードラップ開始予定。引き続き暑いコンディションが予想されるなか、各陣営にとっては厳しくも充実感ある戦いとなりそうだ。観客にとってもタフな一戦になるだろうが、それに足る面白さを味わえる予感充分である。

《遠藤俊幸》

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