帝人、欧州で自動車軽量化部材を製造するTier1サプライヤーを買収

自動車 ビジネス 企業動向
イナパル・プラスティコのウェブサイト
イナパル・プラスティコのウェブサイト 全 2 枚 拡大写真

帝人は自動車部品事業を強化する一環として、ポルトガルの自動車向け複合材料成形メーカーであるイナパル・プラスティコを買収すると発表した。

[帝人グループの中石昭夫執行役員]

イナパルは、熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させシート状にした成形材料を使った自動車部品を提供しているTier1(一次部品メーカー)で、炭素繊維を使用した軽量部品の技術を数多く持つ。自動車業界で「クラスA」と呼ばれる美麗な外観を持つ外板部品を製造する能力があり、フォルクスワーゲン、メルセデス、BMW、ジャガー、ランドローバー、ベントレーなど、欧州自動車メーカーへの幅広い採用実績を持つ。

帝人は2017年1月に北米最大の自動車向け複合材料メーカーであるコンチネンタル・ストラクチュアル・プラスチック(CSP)を買収し、Tier1サプライヤーとなるなど、自動車部品事業を強化している。今回、欧州における自動車向け複合成形材料事業拡大に向けて、欧州の自動車メーカーに幅広い採用実績を持つイナパルを買収する。

帝人は、複合成形部品のTier1サプライヤーとして、地域戦略とマルチマテリアル戦略により、自動車メーカーに対するグローバルソリューションプロバイダーとなることを目指している。イナパルの買収を、自動車向け複合成形材料事業における欧州展開の第1弾と位置づけるとともに、今後さらにM&Aを模索し、欧州の自動車メーカーの部品供給パートナーとして拡大を図る。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 万能のメルセデスベンツ『ウニモグ』、史上最も豪華なコンセプトカー登場…『Gクラス』の上を行く
  2. メルセデスベンツ、改良新型『Sクラス』をプレビュー…レベル4の自動運転が可能に
  3. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  4. 雪道での長時間立ち往生に備えた防災寝袋、 冬の車中泊にも…ベアーズロックが開発
  5. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る