産学連携による次世代型シュレッダー開発へ、自動車プラスチック部品をリサイクル資源化

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新興国では使用済み自動車は適切な処理をされず廃棄されている(ナイジェリア)。SDGsが掲げる「12.つくる責任 つかう責任」は地球規模での喫緊の課題
新興国では使用済み自動車は適切な処理をされず廃棄されている(ナイジェリア)。SDGsが掲げる「12.つくる責任 つかう責任」は地球規模での喫緊の課題 全 5 枚 拡大写真

金沢工業大学は8月27日、自動車リサイクル事業を展開する会宝産業など4社、産業機械の設計・制御を手がけるリバーヘッドシステムズと連携し、破砕・粉砕・洗浄が一体化した小型破砕洗浄機の開発に連携して取り組むと発表した。

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破砕・粉砕・洗浄が一体化した小型破砕洗浄機の開発は、リサイクル業界初の試みで、これまで小規模な自動車リサイクル業者では処理できず「廃車ガラ」としてシュレッダー処理されていたプラスチック部品のリサイクル資源化が可能となる。

日本国内で廃車になる中古車は年間約350万台。そのほとんどが国内に約2500ある解体業者により解体され、鉄くず、プラスチックくず、使える部品に仕分けられている。廃車部品の中でもフロントバンパー、リアバンパーといった外装部品や、ダッシュボードやドアトリムなどの内装部品は大きくかさばり、保管や可搬に難があるという理由で、大型シュレッダーにより廃車ガラとして処理され、ASR(Automobile Shredder Residue)と呼ばれるミックスプラスチックとして焼却や埋設されているのが現状だ。

こうした背景から自動車リサイクル事業におけるSDGs(持続可能な開発目標)の推進を世界規模で加速させるために考え出されたのが破砕・粉砕・洗浄一体化小型破砕洗浄機。企画構想は会宝産業が行い、同業のアール・トーヨー、福山セコ、桃太郎部品と連携して取組みを進める。設計製作はリバーヘッドシステムズが担当、金沢工業大学からはロボティクス学科土居隆宏准教授が技術アドバイザーとして参画している。

破砕洗浄機は効率的に破砕、洗浄することでポリプロピレンやSABS樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン等、再利用可能な樹脂の選別が可能。またフォークリフトでの運搬も可能で、小規模な自動車リサイクル業者でも導入できるため、これまで小規模な自動車リサイクル業者では処理できず「廃車ガラ」としてシュレッダー処理されていた部品のリサイクル資源化が可能となる。さらにネットワークを介してクラウドでデータを管理。どの車両のどのプラスチック素材をどれだけ回収したかがわかり、より確実な再生プラスチックの生産が可能となっている。

また、これまでは再生事業者までの輸送コストが高く事業の採算性が取れないことや、再生事業者からみると中小の解体事業者からの受け入れは供給や品質の確保の面での不安から、リスクを加味した買取価格とならざるをえないという課題もあった。これに対して、破砕洗浄機ではクラウドでデータ管理が可能で、解体業者が共同納入することで輸送コストが削減でき、また共同による価格契約の締結も可能となるため、採算性の向上に期待ができる。

《纐纈敏也@DAYS》

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