メルセデスAMG C63 改良新型を欧州で発売---フルデジタルコクピットはAMG専用

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メルセデス AMG C63 改良新型
メルセデス AMG C63 改良新型 全 11 枚 拡大写真

メルセデスベンツの高性能車部門、メルセデスAMGは8月31日、メルセデスAMG『C63』(Mercedes AMG C63)シリーズ全車の改良新型を欧州で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、7万7588ユーロ(約998万円)と公表されている。

改良新型メルセデスAMG C63シリーズには、4ドアセダン、エステート(ステーションワゴン)、2ドアクーペ、カブリオレの4種類のボディタイプがある。欧州では、これら4ボディが同時に発売されている。

改良新型では、最強モデルの証として、フロントに「AMGパナメリカーナグリル」を装着。このグリルは1952年に行われた伝説的レース、「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」において、優勝を果たした「300SL」レーシングカーに由来するもの。このグリルは、もともとスポーツカーのメルセデスAMG『GT』シリーズ専用だったが、今回、メルセデスAMG C63シリーズ全車にも拡大採用されている。

直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは継続して搭載。このエンジンは、スポーツカーのメルセデスAMG GT用と基本的に共通。トランスミッションは、新たに9速化されたデュアルクラッチの「AMGスピードシフトMCT9G」を組み合わせた。

2グレード用意される中で、標準グレードは最大出力476hp/5500~6250rpm、最大トルク66.3kgm/1750~4500rpmを発生。0~100km/h加速はクーペ:4.0秒、セダン:4.1秒、ステーションワゴンとカブリオレ:4.2秒、最高速は250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを備える。

上に位置するのが「S」バージョン。最大出力が510hp/5500~6250rpm、最大トルクが71.4kgm/2500~5000rpmに引き上げられる。0~100km/h加速はクーペ:3.9秒、セダン:4.0秒、ステーションワゴンとカブリオレ:4.1秒で駆け抜ける。最高速はステーションワゴンとカブリオレ:280km/h、クーペとセダン:290km/hの性能を発揮する。

この「S」には、ステアリングホイールから手を離さずに走行モードを変更できる「AMGドライブコントロールスイッチ」を装備。右側のボタンは「ダイナミックセレクト」の走行モードを選択でき、左側のボタンはエグゾースト、サスペンション、マニュアルモード、ESPなどの調整が行える。

改良新型には、最新の『Sクラス』のコントロールとディスプレイのコンセプトを導入。オプションで、フルデジタルコクピットが選択できる。このフルデジタルコクピットでは、12.3インチの大型高解像度ディスプレイに、各種情報を表示する。フルデジタルコクピットはAMG専用仕様となっており、クラシック、スポーティ、スーパースポーツの3種類の表示モードが選択できる。

また、改良新型は、タッチコントロールボタン付きのマルチファンクションステアリングホイールを装備。クルーズコントロールの「ディストロニック」の操作などが行える。

さらに、インフォテインメントシステムは、音声アシスタントの「LINGUATRONIC」で操作可能。新たに触覚フィードバック機能が付いたタッチパッドでも操作できるように進化している。

最新の「コマンド・オンライン」は、最新の3Dハードディスクナビゲーション。リアルタイムの交通情報に加えて、「Car-to-X」警告メッセージ機能を採用。天気やガソリン価格、駐車場の空き情報なども表示できる。

《森脇稔》

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