「つながる機能」利用者は27%のみ、純正カーナビ顧客満足度調査 JDパワー

最新の日産コネクト(イメージ)
最新の日産コネクト(イメージ)全 3 枚

J.D.パワージャパンは10月5日、2018年自動車メーカー純正ナビゲーションシステムの顧客満足度調査の結果を発表した。

今年の調査結果では、テレマティクスサービスやスマートフォン連携機能の利用が顧客満足(CSI)を高めることがわかった。業界平均の総合CSI 574ポイントに対して、テレマティクスサービスやスマートフォン連携機能利用者の総合CSIは38もポイント上回る612ポイントだった。

一方、コネクト機能の普及に向けた課題も浮上。今回の調査では、68%のナビに、コネクト機能・サービスに必要な通信機器が接続されていることが確認できたが、実際に通信を利用しテレマティクスサービスやスマートフォン連携機能を使っているのは全体の27%どまり。依然としてハンズフリー電話やスマートフォンに保存された音楽データ再生だけの利用にとどまっているユーザーも多いことがわかった。

また今回の調査では、ナビの音声操作状況についても聴取。実際にナビを音声で操作していると回答した人は13%のみだったが、車載ナビを今後も利用したいとする顧客層では「最も利用したい操作方法は音声による操作」との回答は26%となっており、音声操作への関心、期待は高いといえる。

一方、音声操作の普及には、性能や操作性向上が必須の課題となっている。タッチパネルやコントロールスイッチなど従来の操作法に対する不満・不具合指摘は30%前後だが、音声操作機能については55%が不満・不具合を指摘している。また、音声操作利用者のうち32%は、性能の低さ等により2回に1回以上の割合で音声操作をあきらめてしまうと回答している。

なお顧客満足度ランキングは、ラグジュリーセグメントで、レクサス(677ポイント)で7年連続トップと獲得した。レクサスは6つのファクターすべてで業界平均以上評価。特に「ナビゲーション機能・性能」「操作性」で高評価を得た。2位はBMW(602ポイント)、3位はアウディ(601ポイント)、4位ベンツ(586ポイント)となった。

量販セグメントでは、トヨタ(592ポイント)が顧客満足度1位。「ナビゲーション機能・性能」「各種機能・アプリ、サービス」の評価が特に高く、「音楽や映像関連機能・性能」「操作性」でも対象ブランド中最高評価を得た。2位はフォルクスワーゲン(583ポイント)、前年トップのスバルは3位(576ポイント)、以下、ホンダ(568ポイント)、ダイハツ(561ポイント)、日産(557ポイント)が続いた。

調査は、自動車メーカー純正ナビの顧客満足度を測定するもので、ナビに関する総合的な評価を「ナビゲーション機能・性能(総合満足度への影響力23%)」「モニター(同19%)」「音楽や映像関連機能・性能(同18%)」「操作性(同17%)」「デザイン・質感(同16%)」「各種機能・アプリ、サービス(同6%)」の6ファクターに基づいて、総合満足度を1000点満点で算出。11回目の調査となる今回は、2017年4月から2018年3月までに新車を購入した純正ナビ利用者を対象に7月にインターネット調査を実施し、ラグジュリーブランド966人、量販ブランド6234人からの回答をまとめた。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る