ヤマハ発動機とヤマハ、ふたつのYAMAHAの合同デザイン展

会場風景
会場風景全 21 枚

ヤマハ発動機とヤマハによる2社合同のデザイン展示会『Yamaha Design Exhibition 2018 "Tracks" 』が10~14日、六本木ヒルズ大屋根プラザ(東京・六本木)で開催された。

【画像全21枚】

このイベントは楽器を中心に手がけるヤマハと、モーターサイクルを中心とするヤマハ発動機という、ヤマハブランドを手がける2社の合同デザイン展示会。2015、16年に続いて今回が3回目となる。今回は 「Tracks」を展示コンセプトとして掲げ、それぞれのコンセプトモデルや最新の製品を11点、展示している。

Trackとは軌道や軌跡を意味し、乗り物と音楽の双方でよく使われる言葉。ヤマハとヤマハ発動機それぞれの「トラック」を重ね合わせ、織り交ぜて表現するというのが展示の主旨だ。このためキービジュアルも、タイヤの軌跡を五線譜に見立てたデザインとなっている。

会場は「セントラルパーク」、「ワイルド・アウトドア」、「シーサイド」、「キャンピング」といったゾーンに分けられ、それぞれのシチュエーションにあわせた両社の製品を組み合わせてディスプレイ。アコースティックドラム『Absolute Hybrid Maple』に装着された自動演奏装置の試作品や、日本では販売されていない『YXZ1000R 』など、珍しいプロダクトも展示。

このほか、今年のレッドドット賞(ドイツ)でルミナリー・アワード(大賞)、IDEA賞(アメリカ)で金賞を獲得した『MOTOROiD』、そして昨年のグッドデザイン賞(日本)で大賞を獲得した『VENOVA』も展示されている。

また両社のデザイン部門による共同プロジェクト「&Y」(アンディ)の最新作『&Y03 eMotion Tracks』も初公開。これはモーターサイクルや電動車椅子のホイールなどを使用した演奏装置で、タイヤを模したステアリングを回転させることで音を鳴らすもの。

ゆっくり回すと基本的なリズムトラックがベースやギターなどの音色で再生され、回転速度を上げてゆくにしたがっていろいろなエフェクトが加えられてゆく仕組み。それぞれのステアリングの回転速度の差によってさまざまな音が組み合わさり、リズミカルな無調音楽が生まれる。複数人で操作して、気軽にジャムセッションのような楽しみを味わえる。

&Y03 eMotion Tracksのメカニズムを囲うボディはナットをモチーフにした形状にされ、スピーカーグリルはオイルクーラーのようなスリットを持つ。マザーユニットの頂部には船外機のスクリューが据えられている。音が鳴ると同時に回転する姿は、どことなくロータリースピーカーを彷彿させるのがおもしろい。

初日の夜にはメディア関係者と招待客による懇親会が開催され、ヤマハ発動機デザイン本部の長屋明浩本部長、ヤマハデザイン研究所の川田学所長が挨拶。「前回の展示会では“Two YAMAHA, One Passion”と言っていたが、今回は言わないようにした。これからは“One YAMAHA”でいきたいと考えている」(長屋本部長)、「楽器と乗り物が組み合わさることで高めあう。時間、空間そして感情がシンクロし、増幅してゆく。そんな世界を作っていきたい」と語っている。なおこのイベントは14日19時まで開催されている。

《古庄 速人》

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