メルセデスベンツ Aクラス 新型開発者「すべての面で刷新されたモデル」

メルセデスベンツAクラス発表会
メルセデスベンツAクラス発表会全 10 枚

メルセデス・ベンツ日本は10月18日、全面改良した『Aクラス』の受注を開始した。新型Aクラスの開発を担当したダイムラー社のオリバー・ゾルケ氏は同日都内で開いた発表会で「すべての面で刷新された全く新しいモデル」と紹介した。

ゾルケ氏はまずボディ構造について「アジャイルかつスポーティな走行を可能にしている。静かで振動フリーなドライビング、大人になったプレミアムな走行を可能にしている新型Aクラスのひとつの品格だといえると思う」とした。

また「全体的な視認性も向上している」とした上で「A、B、Cピラーをスリム化することによりピラーによる視認性の阻害も先代に比べて10%縮小された。非常にいい数字が出ている。例えば車線変更やターン、駐車の時に対向車、歩行者を見落とす可能性をかなり削減している」と述べた。

空力特性に関して「Cd値0.25は、エクステリア寸法の拡大、ボディのバリエーション化にも関わらず先代を超えている。この0.25という値、そして前方面積の2.19平方mという値をもって、この新型Aクラスはこのセグメントの空力性能のリーダー」と強調。

さらに「これを達成するために空力のエンジニアたちは何回ものコンピューターシミュレーション、そして風洞トンネルを使っての最適化を実施した。そしてそれらの結果をもとにして有効な改善策を実施した」とも。

具体的にはホイールスポイラーやホールハウスカバーのほかホイール、タイヤなどの空力最適化や、パワートレインやドライブトレインごとに設計したアンダーボディカバーによる空気抵抗の削減などによるものとしている。

またドアミラー形状や取り付け位置の最適化、ウィンドーシールの刷新、トランクリッドシールの改良などにより時速140km時の風切り音を先代に比べて「30%削減した」という。

今回、日本に導入される新型Aクラスのパワートレインは、4気筒1.33リットルの直噴ターボガソリンエンジンを搭載。オールアルミニウムでデルタ型シリンダーヘッドを採用している。「エコフレンドリーかつ非常に効率が良く、先代に比べて重量が削減されたとともにパフォーマンスが向上し、CO2排出量は15%削減された」とゾルケ氏は解説する。なお最高出力は136馬力で、先代の1.6リットルエンジンに比べて14馬力増強。最大トルクは200Nmとなっている。

新型Aクラスの価格は322万‐362万円で、納車開始は12月以降を予定しているという。また新型Aクラス導入を記念した特別仕様車「A180 Edition1」を500台の限定で発売。価格は479万円となっている。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
  5. ホットハッチの名車『205 GTi』の再来、『E-208 GTi』にSNS興奮!「ヤバいホイール」などデザインにも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る