ヤマハ発動機、農業用ドローン「YMR-08」発売へ 農薬散布のためのスクールも開講

ヤマハ発動機 農業用マルチローター YMR-08
ヤマハ発動機 農業用マルチローター YMR-08全 9 枚

ヤマハ発動機は、1回のフライトで1ヘクタールの連続散布と、同社産業用無人ヘリコプターに匹敵する高い散布品質を実現する農業用マルチローター(ドローン)「YMR-08」を2019年3月から発売する。

日本の農業就業人口は1990年の480万人から200万人前後まで減少し、農薬散布作業の省力化・効率化が強く求められている。ヤマハ発動機は1988年に薬剤散布に用いる無人ヘリの発売を開始。2017年末時点の国内における同社の無人ヘリの保有台数は2700機を超え、薬剤散布は国内水稲作付面積の40%以上をカバー。同社は30年にわたる無人ヘリによる防除の経験とノウハウを元に、日本の農業の省力化・効率化への貢献を目指し「YMR-08」の開発を進めてきた。

YMR-08は、ドローンとして「散布現場で本当に必要なものは何なのか?」を基本設計思想とし、狙い通りの農薬散布ができる散布装置を目指して開発した。二重反転ローターにより農薬を作物の根本まで届ける力強いダウンウォッシュ散布機能とともに、オペレーターの負担と農薬散布ムラの低減を狙いとした3つのフライトモード選択機能を装備。そのほか、ジャパン品質のカートリッジ式バッテリーとモーター、衝撃低減、飛散防止を図るカーボン製ハイブリットローターなどを備え、農業の現場のプロが必要とする性能を実現する。

価格は275万4000円。

また同社は、ドローンによる農薬散布のためスクール「ヤマハマルチローターアカデミー」を11月より全国25か所で開講する。同スクールでは、散布産業用無人ヘリコプター教習「ヤマハスカイテックアカデミー」で培ったノウハウを活かし、効率的な農薬散布のポイント、安全な操作など、農業の現場で即戦力となる教習を提供する。

費用(税別)は27万5000円。

《纐纈敏也@DAYS》

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