【メルセデスベンツ CLS 新型試乗】快適に走れる大人のサルーン、ワイルドさはもう少し欲しい…九島辰也

メルセデスベンツ CLS 450 4MATIC Sports
メルセデスベンツ CLS 450 4MATIC Sports全 29 枚

3世代目となった新型『CLS』。過去もそうであったように、4ドアクーペとしてのフォルムを継承しながらも見事に進化させている。アンビエントライトのアイデアから最新の安全装備まで抜かりはない。

【画像全29枚】

これまでとは違う趣で…


そんな新型でまず目につくのは顔。その印象はサメのよう…と思いきや、プレゼンテーションではまさに”サメをイメージしたデザイン“と語られた。その意味少しアニメチック。ターゲットを若返らせたいのであろうか、これまでの大人っぽい路線とは趣が違うようだ。リアは『Sクラスクーペ』からの流れを汲んだ細長テールランプが採用される。クーペ然としたシュッとした仕上がりは二枚目と言えるだろう。

エンジンは話題の3リットル直6ツインターボと2リットル直4ターボディーゼルというラインナップ。「AMG 53シリーズ」は後日発表となったため試乗会時には用意されなかった。

メルセデスベンツ CLS 450 4MATIC Sportsメルセデスベンツ CLS 450 4MATIC Sports

ガソリンツインターボは大人しすぎる印象


それぞれのエンジンで箱根を往復する今回の試乗ではディーゼルエンジンの印象が思いの外よかった。吹け上がりはよくスポーティな走りが楽しめる。それはドライブモードを標準のコンフォートにしていてもそうで、9Gトロニックとのバランスがいい。パドル操作なくしてどの領域からも加速できるのがディーゼルのメリット。それをうまい具合に9Gトロニックがコントロールしているといった印象だ。

それじゃガソリンツインターボはというと、ジェントルに躾けられているのはいいのだが、少しおとなしすぎた。もちろん、367ps/500Nmという絶対的なスペックはあって、ターンパイクの上りをガンガン加速する。頼もしさに不満はない。が、その加速フィーリングが弱い。個人的に乗る前からもう少しやんちゃな走りを期待していたからかもしれないが、CLSはもっと走りのフィーリングを前面に押し出していい気がした。“クーペ”だからね。

理想的な大人のサルーン


乗り心地はどのドライブモードでも快適性を失わない。3m近いホイールベースの恩恵もあり、サルーン感を強く得る。それでいてアジリティがよくコーナリング速度を高く維持できる。箱根のワインディングではステアリングを左右に切るのが楽しくなるほどだ。う~ん、このバランスは絶妙。まさに理想的な大人のサルーンだ。

といったところを総合的に鑑みると、この2台の味付けは走れる高級サルーンといったところ。とんなるとやんちゃなのはAMG CLS53ってこと? そもそも保守王道セダンとは異なるキャラのCLSだけに、よりワイルドな走りも期待したいところだ。
メルセデスベンツ CLS 450 4MATIC Sports と九島辰也氏メルセデスベンツ CLS 450 4MATIC Sports と九島辰也氏

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
おすすめ度:★★★★

九島辰也|モータージャーナリスト
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの"サーフ&ターフ"。 東京・自由が丘出身。

《九島辰也》

九島辰也

九島辰也|モータージャーナリスト 外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの“サーフ&ターフ”。東京・自由が丘出身。

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