テスラ モデル3、展示車は航続310マイル…日本仕様は未定

テスラ・モデル3
テスラ・モデル3全 10 枚

アメリカのEVメーカー、テスラモーターズの日本法人、テスラジャパンは8日、同社(Tesla Model 3)のプレミアムDセグメントセダン『モデル3』を日本初公開した。

モデル3にはEPA(米国環境保護局)基準での航続距離418km(260マイル)の「ミッドレンジバッテリー」、同498km(310マイル)の「ロングレンジバッテリー」、ロングレンジバッテリーと同じ航続距離で加速力を高めた「パフォーマンスバッテリー」の3グレードがあるが、この日公開されたのはロングレンジバッテリー。

テスラ車の売りのひとつは加速力だが、ロングレンジバッテリーモデルの0-60mph(0-96km/h)は4.5秒。パフォーマンスバッテリーの同3.3秒には後れを取るものの、今日市販されているハイパワースポーツと比較しても相当速い部類に入る。バッテリー総容量やシステム電圧など細かいスペックは本国でも非公表だが、EPA基準で310マイルというレンジは日産自動車の現行『リーフ』の151マイル(243km)の2倍強に相当する数値であることから、80kWh程度は積んでいそうだ。

日本ではまだ型式指定を受けておらず、価格等も未定。ちなみにロングレンジバッテリーモデルの米国価格は5万3000ドル。1ドル=113円で日本円に換算すると598万9000円。そこに消費税10%を乗せたとして658万7900円に相当する。実際の売価は698万円といったところであろうか。ちなみに展示モデルより下位のミッドレンジバッテリーは0-60mph加速が5.6秒に落ちるが、価格は4万6000ドルと7000ドル安い。

日本のセールスの責任者である吉田篤司氏は、「モデル3はとても未来的で合理的なクルマ。全長4694mm、全幅1849mmのボディサイズは日本の道路での使用でも不自由はあまり感じないことでしょう」と、日本市場でのテスラ車の大幅増販に自信を見せた。発売は2019年の第3クォーター、すなわち7月以降とのことだが、プレビューを積極的に行うそうで、今後モデル3の姿を見かける機会が増えそうだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 王者アルファードを超えるか? メルセデスベンツの次世代高級ミニバンに熱視線!「車の域を超えてる」
  4. 「車種専用カット」にこだわった「超撥水ドアミラークリアシート」ハセプロが発売
  5. DSの新型プレミアムハッチ『N°4』、ハイブリッドは3万9000ユーロから
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. デンソーとローム、半導体分野で戦略的パートナーシップに基本合意
ランキングをもっと見る