シェアリングTOKYO初開催、新たなビジネスチャンスを模索…大学、企業が出展

森ビルがオンデマンド型シャトルサービスで使用しているメルセデスベンツVクラス
森ビルがオンデマンド型シャトルサービスで使用しているメルセデスベンツVクラス全 4 枚

シェエアリングエコノミーがさまざまな分野で広がりつつある中、東京ビッグサイトで「シェアリングMeetup Tokyo2018」が開催された。初開催となる同展はシェアリングビジネスに関するあらゆる事業者と利用者が集うマッチングイベントだ。

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出展者数は大学、企業など27。その中にメルセデスベンツ『Vクラス』を展示しているブースがあった。それは森ビルで、現在同車を使って東京都港区で最先端アルゴリズムによる「オンデマンド型シャトルサービス」の実証実験を行っている。

複数の乗車希望者をリアルタイムで把握し、最適な配車、最適なピックアップポイントの指定、最適なルートの選定をし、同じ方面に向かう複数の社員を効率的に運ぶというものだ。これによって、交通渋滞や環境負荷など都市交通が抱える課題の解決に役立てようというわけだ。

森ビル関係者によると、「始めてから3カ月半経つが非常に好評で、稼働している4台は常に満席状態で、乗りたい希望者が殺到している。乗れないことが多い」そうだ。そのうえ、車内がコミュニケーションの場になり、違う部署の社員同士で情報交換が行われるといった効果も生んでいる。

会場には自転車を展示しているブースも数社あった。そのひとつがオーシャンブルースマート(本社・東京都板橋区)で、現在、東京、京都、宮崎でシェアサイクルサービス「PiPPA(ピッパ)」を展開している。東京では城北地区を中心に200ポートを設置し、1400台でサービスを行っている。

「当社の自転車は電動アシストではないですが、その分他社よりも安くし、30分100円で行っています。東京エリアについては現在、90分無料にして、まずは使ってもらい、認知度を高めているところです」と同社関係者は話し、今後は電鉄会社と組んでサービスエリアの拡大を考えている。

また、超高齢化社会を睨んで電動車いすのシェアリングを始めようと考えているのが、香川大学・大同大学(愛知県名古屋市)・キュリオ(岐阜市)の3者連合だ。共同で折りたたみ式電動車いす「SCOO(スクー)」を開発し、10月に38万円で発売した。重量は約30kgと通常の電動車いすよりも格段に軽く、クルマのトランクに積むことができる。リチウムイオンバッテリーを搭載し、フル充電で約16km連続走行ができる。

「まずはショッピングモールや空港などで使ってもらうことを考えているが、ゆくゆくは団地などでシェアリングシニアカーとしても利用してもらいたい。そのためのパートナー企業を現在探しているところです」とキュリオ関係者は話す。

そのほか、ユニークな電動3輪自転車を披露したのがエンビジョンというデザイン会社だ。同社のハリー・ユーデン社長によると、まだ試作品段階だが、完成したあかつきには製造してくれる会社を募集し、パートナー企業と組んでシェアリングサービスも始めてみたいそうだ。

このように大企業からベンチャー企業までシェアリングを新たなビジネスチャンスと捉え、さまざまな取り組みを始めている。特に自動車を含めたモビリティの世界は、今後数年のうちにシェアリングが一気に加速するのは間違いないだろう。

《山田清志》

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