BMW X7、最上級SUVは7万3900ドルから…ロサンゼルスモーターショー2018

7シリーズ並みの広さやラグジュアリー性が追求されるSUV

欧州仕様は最高速245km/h、米国仕様は0-96km/h加速5.2秒

「BMW、私は疲れている」と呼びかけると

BMW X7(ロサンゼルスモーターショー2018)
BMW X7(ロサンゼルスモーターショー2018)全 19 枚

7シリーズ並みの広さやラグジュアリー性が追求されるSUV

BMWはロサンゼルスモーターショー2018において、新型フラッグシップSUVの『X7』(BMW X7)を初公開した。米国でのベース価格は、7万3900ドル(約835万円)と公表されている。

X7は、BMWのSUV、「Xファミリー」において、『X5』や『X6』の上に位置する最上級のフルサイズSUVで、『7シリーズ』並みの広さやラグジュアリー性が追求される。X7のボディサイズは、全長5151mm、全幅2000mm、全高1805mm、ホイールベース3105mm。新型X5(全長4922mm、全幅2004mm、全高1745mm、ホイールベース2975mm)に対して、X7は229mm長く、60mm背が高い。ホイールベースは130mm長い。BMW X7BMW X7

X7の外装は、ブランド最上級SUVらしい堂々のデザインだ。とくにフロントグリルは大型で、BMWによると、グリルの大きさはBMW史上、最大という。ヘッドライトには、最新のLED技術が組み込まれる。「BMWレーザーライト」を装備した場合、照射距離は通常のLEDの2倍の600mとなる。

X7のインテリアは大型ボディを生かして、3列シートを配置した。2列目は独立した座席も用意され、この場合、乗車定員は6名となる。シートは細いベースで車両の床に固定する方式のため、後席の乗員は、シートの下に足を入れてくつろげる。パノラマルーフも採用され、開放的な空間を生み出す。荷室容量は326リットルで、後席を折り畳めば、最大2120リットルに拡大する。BMW X7BMW X7

欧州仕様は最高速245km/h、米国仕様は0-96km/h加速5.2秒

欧州仕様のエンジンは導入当初、ガソリン1機種、ディーゼル2機種を用意する。ガソリンは「xDrive40i」グレードで、直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力340hp/5500~6500rpm、最大トルク45.9kgm/1500~5200rpmを発生する。トランスミッションは8速ATの「ステップトロニック」、駆動方式は4WDの「xDrive」だ。xDrive40iグレードは車両重量が2320kgあるが、0~100km/h加速6.1秒、最高速245km/hのパフォーマンスを備えている。

X7の米国仕様には、トップグレードとして、欧州仕様にはない「xDrive50i」を設定する。直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、最大出力は456hp/5250~6000rpm、最大トルクは66.2kgm/1500~4750rpmを獲得する。トランススミッションは8速ATの「ステップトロニック」、駆動方式は4WDの「xDrive」で、xDrive50iはおよそ2550kgの車両重量でありながら、0~96km/h加速5.2秒の性能を備えている。BMW X7BMW X7

「BMW、私は疲れている」と呼びかけると

X7の「BMWライブコックピットプロフェッショナル」には、表示系・操作系に「BMWオペレーティングシステム7.0」を搭載する。

またX7には、「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を設定した。ユーザーは運転中、「ハイ、BMW」と呼びかけることにより、世界23言語に対応する音声アシストが起動し、ユーザーが求めるさまざまな機能や情報に、安全にアクセスできる。

例えば運転中のドライバーに代わって、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントが、音声認識によって車両のナビゲーションシステムや空調をコントロール。ドライバーが、「BMW、私は疲れている」と呼びかければ、ドライバーの眠気を覚ますために、音楽や空調を最適に調整してくれる。人工知能(AI)とオープンモビリティクラウドを活用することにより、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントは性能を常に向上させる。ソフトウェアは定期的に、無線によるアップグレードが受けられる。

《森脇稔》

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