アウディ TT の頂点『TT RS』に改良新型、2.5ターボは400馬力…欧州発表

スポーツ性を強調するデザインに内外装をリニューアル

最新のアウディバーチャルコクピットを採用

先進運転支援システムも最新版に

400hpの2.5リットル直列5気筒ターボを搭載

アウディ TT RS クーペ 改良新型
アウディ TT RS クーペ 改良新型全 20 枚

アウディは2月6日、『TT RS クーペ』(Audi TT RS Coupe)と『TT RS ロードスター』(Audi TT RS Roadster)の改良新型を欧州で発表した。

同車は、アウディ『TT』シリーズの頂点に立つ高性能グレードだ。現行モデルは2016年春、中国で開催された北京モーターショー2016でワールドプレミアされた。デビューからおよそ3年が経過し、初の本格改良が施される。ボディは引き続き、クーペとロードスターが用意される。

スポーツ性を強調するデザインに内外装をリニューアル

改良新型では、エクステリアを変更した。シングルフレームグリルは立体的な造形となり、ブラック仕上げとした。両サイドに設置されたエアインテークは、路面に低く構えた印象を生み出す。LEDヘッドライトが標準で、オプションとしてダイナミックターンシグナルを備えたマトリクスLEDヘッドライトが設定される。リアは、水平なラインがワイド感を強調。テールランプは新デザインとした。リアスポイラーやフロントリップスポイラーなど、専用のエアロパーツを装着する。ボディカラーには、キャラミグリーン、パルスオレンジ、ターボブルーの3つの新色が追加された。

インテリアは、アルカンターラを使ったRSスポーツシートを標準装備。オプションでファインナッパレザー仕様が選択できる。シートやパドルシフト付きのステアリングホイール、ドアシル、セレクターレバーには、「RS」のロゴが配される。新しい「RSデザインパッケージ」では、RSロゴ入りシートベルトやフロアマットが装備される。エアベントのインナーリングには、レッドとブルーが採用されている。

最新のアウディバーチャルコクピットを採用

改良新型には、最新の車載コネクティビティを採用する。「アウディバーチャルコクピット」の最新版では、12.3インチの大型ディスプレイに各種情報をデジタル表示する。2種類のモードが選択でき、クラシック表示では、スピードメーターとタコメーターが中心。インフォテインメントモードでは、ナビゲーションマップなどのコンテンツを表示する。オプションのスポーツディスプレイでは、エンジン出力やトルク、Gなどの情報を表示する。

センターコンソールの「MMI」(マルチ・メディア・インターフェイス)は、操作キーを6個にシンプル化した。「MMIナビゲーション」と「MMIタッチ」では、手書き入力に対応したタッチパッドが組み込まれる。音声認識によるコントロールシステムも採用。「アウディコネクト」は、高速LTE通信により、さまざまなオンラインサービスを提供する。スマートフォンインターフェイスは、スマートフォンを接続し、USBを介して、アウディバーチャルコクピットにコンテンツをシームレスにストリーミングすることができる。

「アウディドライブセレクト」は標準装備だ。ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールを使用して、すべてのインフォテインメントやボイスコントロール機能を操作できる。スマートフォンなどのモバイル機器を、照明付きUSBポートやBluetooth経由で車両に接続することもできる。

先進運転支援システムも最新版に

改良新型には、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載した。「レーンチェンジアシスト」、「アウディサイドアシスト」、「レーン逸脱警告」、「アウディアクティブレーンアシスト」、「交通標識認識」、「パークアシスト」、「マトリクスLEDヘッドライト」などが用意される。このうち、アウディサイドアシストは、後方から急速に接近する車両や死角を走行する車両があると、ドアミラーに内蔵されたLEDライトが点灯。ドライバーがウインカーを作動させている場合は、点滅で警告を行い、車線変更時の安全確認を支援する。

また、アウディアクティブレーンアシストは、路上の白線を車載カメラが検知する。ドライバーがウインカーを作動させずに車線をはみ出しそうになると、警告を発するとともに、ステアリングを修正して車線内に戻してくれる。さらに、マトリクスLEDヘッドライトは、カメラで最大8台の前走車や対向車を検知。対向車や前方を走る車両に直接光を照射しないように自動でコントロールしながら、それ以外の車間エリアや周辺は明るく照らし出す。ロービームとハイビームの切り替えは不要となり、快適で安全な夜間走行を支援する。

400hpの2.5リットル直列5気筒ターボを搭載

改良新型TT RSには、直噴2.5リットル直列5気筒ガソリンターボの「TFSI」エンジンを搭載する。最大出力は400hp、最大トルクは48.9kgmを獲得する。最大トルクは1950~5850rpmの幅広い領域で引き出される。

駆動方式はフルタイム4WDの「クワトロ」。トランスミッションは7速「Sトロニック」。改良新型TT RSはクーペの場合、0~100km/h加速3.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。オプションで、リミッターの解除が可能で、最高速は280km/hに到達する。

《森脇稔》

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