今回のショーで注目されたのは、ホンダが10代目となる新型『アコード』を日本よりも早く出展したこと。すでに北米で発表され、23日より発売が開始されたが、もちろん右ハンドル仕様が披露されたのは世界初だ。新型アコードはステージ上に2台を出展したほか、フロアにも3台を展示。パワーユニットは1.5リットルターボとハイブリッドの2タイプがラインナップされた。いずれもタイ国内で生産され、価格はハイブリッド車で165万バーツ(日本円換算:約580万円)から。
トヨタは、日本での登場が待たれている新型『ハイエース』を出展した。注目度の高さではステージ上で目立っていた『スープラ』であるのは間違いないが、新型ハイエースもその近くのフロアにさりげなく置かれて存在を主張していた。ただ、エンジンをボンネットに収納したことにより、全長は6m近くにもなる巨大仕様。スモークフィルムが貼られていて内装を窺うことはできなかったが、これまでタイ国内でも展開されている多人数乗車ができるコミューターであることは明らかだ。


昨年のショーでは、欧州メーカーを中心に電動系車両を前面打ち出す展開を見せていたが、今年はその主張も沈静化。ヒュンダイがプラグインHVである『アイオニック』を押し出していたものの、必ずしも電動化にはこだわらない出展へと変わっていた。タイの国内の電力事情やインフラの整備を踏まえると、そう簡単に電動化は進まないとの判断かもしれない。そんな中でBMWはガソリンエンジンの新型車として『3シリーズ』『Z4』『X7』を披露。いつもながらその派手なパフォーマンスは評価が高く、今回も多くの観客を集めていた。