現行1シリーズは2世代目モデルだ。2011年9月、ドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2011でワールドプレミアされた。2015年3月、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2015では、改良新型を発表。外装デザインを中心に、大幅改良を受けた。ボディは、3ドアと5ドアを設定する。
今回、プロトタイプ車の画像が公開された新型1シリーズは、3世代目モデルだ。8年ぶりのモデルチェンジに向けて現在、フランス・ミラマスでの開発テストは最終段階に入っている。
◆歴代1シリーズで初の駆動方式FFを採用
新型BMW1シリーズでは、ドライビングダイナミクスの面において、プレミアムコンパクトクラスの新たな基準を打ち立てることを目指す。同時に、室内のスペースを大幅に拡大する。最新のサスペンションセットアップや革新的な技術を採用し、すべてのドライビングダイナミクス関連のコンポーネントと制御システムを統合。これにより、新型1シリーズは駆動方式FFとインテリジェント4WDの「xDrive」の両方で、より高い敏捷性を実現するという。

◆トップグレードの「M135i xDrive」は306hpの2.0リットル直列4気筒ターボ搭載
新型1シリーズには、新開発の4気筒エンジンを搭載する。トップグレードとして、「M135i xDrive」グレードをラインナップする。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンには、BMWのツインパワーターボ技術を導入する。強化クランクドライブ、新設計のピストンとコンロッド、大容量ターボチャージャー、最適化された燃料噴射弁などにより、最大出力306hpを発生する。BMWによると、非常にダイナミックなハンドリング特性を備えているという。また環境性能については、燃費14.7km/リットル、CO2排出量155g/kmとなる予定だ。

◆駆動方式FF化の効果で室内スペースが大幅に拡大
新型1シリーズでは、室内スペースが大幅に広がる。これは、横置きエンジンと低センタートンネルを備えた新開発のFWDアーキテクチャーの効果だ。とくに後席で、現行モデルよりもはるかに広いスペースを実現しているという。
たとえば、後席の乗員の足元のスペースは、現行比で33mm増加。後席のヘッドルームのスペースは19mm拡大する。また、トランクへのアクセスがより簡単になり、ラゲッジルームの容量は現行比で20リットル増えて、380リットルを確保している。