日本一初乗りが高い神戸市の北神急行が市営化へ…三宮-谷上間はほぼ半額に 2020年度中

北神急行電鉄の7000系。
北神急行電鉄の7000系。全 2 枚

神戸市は3月29日、阪急電鉄グループ(阪急)が資産を保有する北神(ほくしん)急行電鉄(北神急行)の市営化について、阪急と合意したことを明らかにした。

神戸市内に延びる北神急行北神線は、中央区の新神戸駅と北区の谷上(たにがみ)駅を結ぶ7.5kmの路線で、神戸市営地下鉄西神(せいしん)・山手線とは相互乗入れにより一体的に運行されている。

新神戸駅を境に事業者が異なるため運賃は基本的に両者の合算となるが、北神急行側の初乗り運賃が日本一高い360円のため、西神・山手線の三宮駅(中央区)から谷上駅まで乗車する場合、乗継ぎ割引でも540円を要している。

しかし、北神急行が市営化されれば運賃は通算となり、初乗り運賃も下がるため、神戸市中心部と北部の間の利便性を高めたい神戸市では、三宮~谷上間の運賃については現行の半額近い280円を目指すとしており、2020年中の遅くとも10月1日までに実施したい意向。

なお、市営化に際しては、資産などに瑕疵がないことを前提に、阪急への譲渡価格を税別198億円に設定。残債務は引き継がないとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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