アストンマーティン初の市販EV『ラピードE』、ツインモーターは612ps…上海モーターショー2019

モーターは最大出力612ps、最大トルク96.8kgm。0~100km/h加速4.2秒、最高速250km/h

専用の外装デザイン。エアロダイナミクス性能はエンジン車よりも8%向上

デジタルコクピット採用。専用のアプリでバッテリーの充電状態などが確認できる

アストンマーティン・ラピードE
アストンマーティン・ラピードE全 11 枚

アストンマーティンは4月16日、中国で開幕した上海モーターショー2019において、ブランド初の市販EVの『ラピードE』(Aston Martin Rapide E)を初公開した。

画像:アストンマーティン・ラピードE

ラピードEは、アストンマーティンの4ドアスポーツカー、『ラピード』をベースに、EVパワートレインを搭載したモデルだ。EVパワートレインは、英国のウイリアムズと共同開発。ラピードEは、限定155台を生産する計画だ。

モーターは最大出力612ps、最大トルク96.8kgm。0~100km/h加速4.2秒、最高速250km/h

ラピードEのEVパワートレインでは、モーターは車両の後部に2個搭載され、LSDを介して後輪を駆動する。モーターは合計で最大出力612ps、最大トルク96.8kgmを引き出す。パワフルなモーターは、0~100km/h加速4.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを実現する。80~112km/hの中間加速は1.5秒。アストンマーティンによると、バッテリーやモーターの性能を低下させることなく、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースを全開走行で1周することもできるという。

バッテリーは、蓄電容量が65kWhと大容量。このバッテリーパックは、ラピードの6.0リッターV12エンジン、ギアボックス、燃料タンクが配置されていた場所に搭載された。1回の充電での航続はWLTPモードでおよそ322kmの性能を備える。

充電は電圧400ボルト、出力50kWの場合、1時間の充電でおよそ300kmの航続に必要なバッテリーを充電可能。さらに、ラピードEのバッテリーは800ボルトの電圧にも対応しており、出力100kW以上の場合、1時間の充電でおよそ500kmの航続に必要なバッテリーを充電できる。外出先で充電する場合に備えて、およそ3時間でバッテリーを充電できるハイパワーAC充電器も搭載している。

ラピードEには、3つのドライビングモードとして、「GT」、「スポーツ」、「スポーツ+」を用意する。スプリングとダンパーの設定を見直すことにより、ガソリンエンジンを搭載した『ラピードAMR』と同等のハンドリング特性を実現しているという。

専用の外装デザイン。エアロダイナミクス性能はエンジン車よりも8%向上

ラピードのデザインは、EV専用の部分がある。フロントグリルは、専用のハニカムデザインに変更された。EVパワートレインでは、従来の内燃エンジンよりも冷却要件を低く設定することができる。そのため、アストンマーティンの空力エンジニアは、フロント周りの開口部を最適化し、ボディを通過するエアフローを最小化。車両全体の空力効率を改善し、その結果、航続も伸びている。

設計が見直されたアンダーフロアでは、フロントリップスポイラーからリアのディフューザーへと流れるエアフローを最適化。このディフューザーは、エキゾーストシステムが不要になったことを受けて、専用に新設計された。足回りでは、鍛造アルミホイールのデザインが新しくなり、ブレーキの冷却性能を犠牲にすることなく、より高い効率を追求する。タイヤは、転がり抵抗の低い専用のピレリ「P-Zero」。これらの変更により、ラピードEの空力パッケージは、内燃エンジンを搭載したモデルよりも8%向上している。

デジタルコクピット採用。専用のアプリでバッテリーの充電状態などが確認できる

インテリアでは、従来のアナログメーターに代えて、10インチのデジタルディスプレイが装備された。バッテリーの充電状態、モーター出力レベル、回生パフォーマンス、リアルタイムのエネルギー消費量といった重要な情報を表示する。数多くのエリアにカーボンファイバーが使用され、軽量化を追求している。

車両の主要な情報は、専用のアプリを通して、離れた場所からでも確認することができる。このアプリには、走行可能距離、現在のバッテリー容量、充電のタイミングに加え、ナビゲーションの目的地も設定することも可能。目的地を、アプリから車両に送信することで、ルート計画をより簡単に行うことできる。

駐車場の情報も、アプリで見ることができる。車を降りてから歩いて進む方向も表示されるため、混雑した場所で駐車場を探す作業が簡単になるという。さらに、ラピードEの技術的な状態も、アプリで確認することが可能。メンテナンスの時期になると、リマインダーを受け取ることもできる。

《森脇稔》

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