平成最後の「昭和のくるま大集合」…200台の希少なヒストリックカーが集う

昭和のくるま大集合2019
昭和のくるま大集合2019全 51 枚

「昭和のくるま大集合」が21日、茨城県城里町のサテライト水戸で開かれ、内外のヒストリックカー約200台がエントリーした。主催は昭和のくるま大集合実行委員会。

サテライト水戸は全国の競輪レースを発売する場外車券売場で、駐車場の収容台数は3000台を誇る。その一角に太陽光発電施設を載せた屋根のあるエリアがあり、例年そこが会場となっている。この日は旧車のイベントのほかにも様々な催しがあり、大勢の来場客でにぎわった。

参加資格は、1989年までに生産された国産車・外国車・3輪車・2輪車・主催者が認めた車両。今回の初参加組は35台あり、平成最後の開催ということで平成初期の車も10数台参加。そのためバラエティ豊かな車がずらりと並んだ。

その中でも今回”特別展示車両”として選ばれたのが7台。ハンガリー人の男性がシベリアやアフリカの砂漠など「地球半周分走破した」というスバル『360』、前後期型がそろったトヨタ『2000GT』、共にピニンファリーナによるデザインの真っ赤なフェラーリ『ディーノ246GT』と『365GT4BB』、日産が英国オースチン社と技術提携を結んでノックダウン生産した『A40サマーセットサルーン』、JCCA(日本クラシックカー協会)のレースに参戦し今月クラッシュしてしまったばかりのホンダ『1300クーペ9』と、どれもが興味深い車両ばかり。

各オーナーのインタビューとそれぞれのエンジン始動&ブリッピングは恒例となっており、今回も大勢のギャラリーが取り囲んだ。フェラーリのお腹(なか)にまで響くエキゾーストノートやポロポロとかわいらしいスバル360の空冷2サイクル音など、それぞれに大きな拍手が送られていた。

また、サーブ『96GT850』やシトロエン『DS21』、ベントレー『Rタイプサルーン』、ロータス『コルチナMk-II』、ホンダ『99S』、スバル『レオーネエステートバン4WD』、ホンダ『N600』など、ふだんは余りお目にかかれない車両もたくさんあり、ギャラリーの目を楽しませてくれた。

元々このイベントは土浦市内で行われていたもので、2015年にこの場所へと移った。今年で通算16回目の開催となり、すっかり茨城の旧車イベントの顔的存在となった。運営する旧車愛好家クラブ「バックヤードつくば」の石川敦美代表は、「半年がかりの準備で、丁寧なイベントを心がけてきました。オリジナルな運営方法や独自のグッズ販売など、皆さんに喜んでいただけていれば私たちもうれしい限りです」と目を細めた。

昨年は場外車券売り場と地元の蕎麦(そば)祭りとの共催で、合わせて約1万2000人の来場者があったという。今年もそれに負けず大にぎわい。爆音を響かせる珍走団も現れず、陽気もポカポカとあって、旧車の各オーナーたちものんびりとした1日を楽しんでいる様子だった。

《嶽宮 三郎》

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