アストンマーティン、新たなザガート100周年記念車を発表…初設定のスピードスターと8年ぶりのクーペ

2011年のV12ザガートを再び限定生産。当時は用意されなかったスピードスターも設定

アストンマーティンとモータースポーツパートナーとのライセンス契約で8年ぶりの限定生産が実現

6.0リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは最大出力517ps

アストンマーティン・ヴァンテージ V12 ザガート・ヘリテイジ・ツインズ
アストンマーティン・ヴァンテージ V12 ザガート・ヘリテイジ・ツインズ全 5 枚

アストンマーティンとザガートは4月19日、『ヴァンテージV12ザガート・ヘリテイジツインズ』(AstonMartin Vantage V12 Zagato Heritage TWINS)を発表した。

イタリアの名門カロッツェリア、ザガートは2019年、創業100周年を迎える。アストンマーティンとザガートは過去58年間、パートナーシップを構築してきた。

アストンマーティンはすでに、2019年のザガート100周年を記念して、2台ペアでの購入を前提にした限定モデル、『DB4 GT Zagato Continuation』と『DBS GT Zagato』を限定発売。今回発表されたヴァンテージV12ザガート ヘリテイジ ツインズは、この2モデルに続いて、ザガート100周年を記念する限定モデルとなる。

2011年のV12ザガートを再び限定生産。当時は用意されなかったスピードスターも設定

アストンマーティンとザガートは2011年、『V12ザガート』を発表した。V12ザガートは、アストンマーティンとザガートの共同開発モデル、『DB4GTザガート』の誕生50周年を記念して、限定150台が生産された。

今回発表されたヴァンテージV12ザガート・ヘリテイジツインズは、このV12ザガートを再び限定生産する。2011年のV12ザガートと基本的に共通のクーペが19台、当時は設定のなかったスピードスターが19台の合計38台が生産される。

アストンマーティンとモータースポーツパートナーとのライセンス契約で8年ぶりの限定生産が実現

およそ8年ぶりの限定生産が実現したのは、アストンマーティンとAF Racingのライセンス契約によるものだ。アストンマーティンのモータースポーツパートナーのAF Racingは、新たに「R-Reforged」ブランドを立ち上げた。このR-Reforgedブランドの最初のモデルが、アストンマーティン・ヴァンテージV12ザガート・ヘリテイジツインズとなる。

アストンマーティン・ヴァンテージ V12 ザガート・ヘリテイジ・ツインズアストンマーティン・ヴァンテージ V12 ザガート・ヘリテイジ・ツインズアストンマーティン・ヴァンテージV12ザガート・ヘリテイジツインズの生産は、AF Racingの子会社のVynamic社が行う予定だ。顧客の細かい要望に応えるオーダーメイド仕様となり、ザガートとも協力しながら、クーペ19台、スピードスター19台の合計38台をハンドメイドで組み立てる。

6.0リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは最大出力517ps

ヴァンテージV12ザガート・ヘリテイジツインズのフロントに搭載されるのは、『V12ヴァンテージ』譲りの6.0リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジン。最大出力は517ps、最大トルクは58.1kgmを引き出す。

ヴァンテージV12ザガート・ヘリテイジツインズは、軽量化も追求した。ダブルバブルと呼ばれるルーフやボンネット、ドアはハンドメイドのアルミ製だ。前後フェンダーやドアシル、トランクリッドには、軽量なカーボンファイバー素材が使われた。

エクステリアは、『One-77』由来のドアミラー、『DB11』の空力プロフィールの流れを汲む彫刻的なリアエンド、格納式スポイラー、ラゲッジコンパートメントにアクセスするためのリアハッチなど、アストンマーティンのデザイン要素を導入。ロアボディ全域に装着されたカーボンファイバー製シルにより、フロントからリアまで特徴的なラインが描き出され、そこから4本のエキゾーストが見えるデザインとした。

インテリアには、アストンマーティンならではのクラフトマンシップの伝統を余すところなく表現する。ヘリンボーンカーボンファイバー、アルマイト処理されたブロンズ、アニリンレザーを組み合わせてダッシュボードを製作。ベントやロータリースイッチには、ラグジュアリーな素材クオリティを追求。シートやドアには、ユニークなZパターンキルトがあしらわれ、ザガートのイニシャルである「Z」が、ヘッドレストにはエンボス加工で、センターコンソールにはステッチで施された。

なお、ヴァンテージV12ザガート・ヘリテイジツインズの納車は、2019年第4四半期(10~12月)からを予定している。

《森脇稔》

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