[取り付け方で音が変わる]スピーカーケーブル その1…左右で同じケーブルを使う

スピーカーケーブルの一例(ゾノトーン)。
スピーカーケーブルの一例(ゾノトーン)。全 1 枚

カーオーディオ製品の取り付けにおけるセオリーやコツを多々紹介してきた当コーナー。今回からは新章に突入し、「ケーブル」をテーマに話を進めていく。まずは、「スピーカーケーブル」の配線に関するあれこれから解説していく。

さて、「スピーカーケーブル」の配線におけるセオリーとして真っ先に挙げるべきは、「左右で同じケーブルを使う」、である。その理由は以下のとおりだ。

ステレオとは、音楽を左右のchに分けて録音し、それを左右のスピーカーで再生することで音像をリアルに再現しようとするものだ。で、それを行うにあたっては、「左右で同じスピーカーを使う」ことが絶対条件となる。

ホームオーディオのスピーカーを思い浮かべていただきたい。通常、左右のスピーカーの形が異なることはあり得ない。スピーカーユニットからエンクロージャーの形、そして内部の詰め物の量に至るまで、左右で条件が変わることは許されない。

カーオーディオにおいてもそれは同様だ。左右で異なるスピーカーユニットが使われることはなく、ドア内部のデッドニングについても左右でやり方が変えられることはない。「スピーカーケーブル」においてもしかりだ。まったく同じケーブルが使われなければ、ステレオの原理にそぐわない、というわけなのだ。

ただし、長さについてはその限りではない。左右で同じ長さのケーブルを用意することが理想ではあるのだが、パワーアンプの取り付け位置によっては必要な長さが左右で異なるケースも出てくる。にもかかわらず左右の長さを揃えることにこだわると、片側のケーブルが大量に余ってしまう、なんてことにもなりかねない。となると別の弊害も発生してくる。例えば、余ったケーブルをくるくると丸めておくと、そこがコイル的な状況となるので音への悪影響が出てくる。さらには、コスト的にもムダが出る。であるならば、「長さを揃えない方がベター」ということも言えてくるのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も「スピーカーケーブル」の引き回し方に関するノウハウ解説を続行する。お楽しみに。

【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part6 ケーブル編 その1「スピーカーケーブル l」

《太田祥三》

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