トヨタ スープラ 新型、今夏欧州市場で発売へ…直6ターボは340馬力

トヨタ・スープラ新型(欧州仕様)
トヨタ・スープラ新型(欧州仕様)全 12 枚

トヨタ自動車の欧州部門は5月13日、新型『スープラ』(Toyota Supra)を今夏、欧州市場で発売すると発表した。

新型スープラの欧州仕様車には、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は340hp、最大トルクは51kgmを引き出す。トランスミッションは8速ATを組み合わせ、0~100km/h加速4.3秒の性能を実現する。

発売記念車のA90エディション、2019年の欧州割り当て分ともに完売

欧州仕様車には発売記念車として、「A90エディション」を設定する。「A90」とは、新型スープラの開発コードだ。ボディカラーは、ストームグレイのマット塗装とし、マットブラックのホイールとレッドレザーを組み合わせる。なお、A90エディションは欧州市場で90台を限定発売するが、予約受注段階でソールドアウトしている。

また、2019年の欧州割り当て分も完売。新型スープラは2018年10月、欧州で先行予約受注を開始した。受注開始から5か月を経た2019年3月上旬、2019年の欧州割り当て分の900台が完売している。

ホイールベースは86よりも100mm短い2470mmとし、優れた回頭性を実現

新型スープラは、ピュアスポーツカーとしての基本素性を追求したパッケージを備える。卓越したハンドリングや安定したコーナリング姿勢を実現するため、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3要素を最重要ファクターと捉え、ピュアスポーツカーとしての理想を追求した。

ホイールベースは、2シーターに割り切ることで『86』よりも100mm短い2470mmに。これにより、ホイールベースとトレッドの比は1.55となり、他の量産スポーツカーと比較してもトップレベルの小さい数値を達成し、優れた回頭性を実現した。重心高にもこだわり、水平対向エンジンを搭載した86よりもさらに低い重心高とした。コーナリング性能にとって重要な要素の1つである前後重量バランスについても、理想とされる50対50としている。

ボディ剛性は86の約2.5倍。スーパーカーのレクサスLFAをも上回る

新型スープラでは、アルミと鉄を用いた骨格構造と、異なる素材同士の接合強度を追求したことで、86の約2.5ものボディ剛性を実現した。ボディ剛性は、CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)キャビンを採用したスーパーカーのレクサス『LFA』をも上回るという。

欧州仕様車には、全車に「アクティブディファレンシャル」を標準装備する。VSC(車両安定性制御システム)と連携しながら、電子制御多板クラッチによって後輪左右間のロック率を0~100の範囲で無段階に最適制御する。コーナー進入時は旋回性能と安定性を高くバランスさせたロック率を選択し、アクセルを踏み込んでコーナーを脱出する際は、ロック率を高め最大限のトラクション性能を発揮する。

エクステリアは、スポーツカーとしてのパッケージレイアウトの特長を充分に活かしたデザイン。ショートホイールベースと大径タイヤにより、タイヤの存在を強調するサイドビューとした。パッケージは、2シーターらしいタイトなキャビンと、ワイドトレッドからなるスーパーワイドスタンスが目を引く。直6エンジンとFR駆動によるロングノーズ&ショートキャビンシルエットも特長だ。

また、トヨタのスポーツカーの伝統も表現した。空気抵抗低減に寄与するダブルバブルルーフは、トヨタ『2000GT』がモチーフ。ランプを車両内側に寄せることで、フェンダーのボリュームを豊かに見せ、凝縮したボディデザインとする手法は、4代目スープラに見られたものだ。

インテリアは、上下に薄いインパネと高く幅の広いコンソールによって、典型的なFRスポーツカー空間を演出する。シフトバイワイヤ式のシフトレバー、8.8インチTFTメーター、大型フルカラーヘッドアップディスプレイを採用し、運転席中心のタイトな新世代コクピットレイアウトとしている。
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《森脇稔》

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