デンソー、電動化やコネクテッド技術に加え実効性の高い製品も提案…人とくるまのテクノロジー2019

デンソーブース(人とくるまのテクノロジー展2019)
デンソーブース(人とくるまのテクノロジー展2019)全 13 枚

環境と安全に力を入れるデンソーは、5月22日から24日までの3日間にわたってパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」において、「電動化」「先進安全・自動運転」「コネクテッド」といった3つの分野に関する製品の展示を行っている。

電動化に関しては、高出力でコンパクトなモータージェネレーターやインバーターなどのハイブリッド車両(HEV)および電気自動車(EV)向け製品が並べられている。また、「電気の『一雫』まで精彩に捉えきる」コンセプトで立ち上げられた「ELEXCORE」ブランドの製品も展示。デンソーの提案するこれらの電動化技術・製品は、環境性能を高めながらもクルマ本来の性能も引き出し、それらを高いレベルで両立させることを主眼に開発されているという。

そのほか自動運転向けの画像センサーやミリ波レーダー、クラウド経由でフリート事業者の車両管理や安全運転をサポートする「フリートオペレーションサービス mobi-Crews」など、既に市販車への供給が可能な実用的なソリューションが紹介されている。

その中でも注目したいのが「ペダル踏み間違い加速抑制装置」。後付け装着が可能なトヨタ純正用品として昨年末に発売されたこのシステムは、駐車用ソナーなどに広く使用されている超音波センサーを活用し、衝突時の被害を低減する。駐停車状態からの発進時、バンパーに取り付けられたセンサーが障害物を検知すると、車内の表示機とブザーでドライバーに警告。それでもアクセルが踏み込まれた場合には、加速を抑制するという仕組みだ。また後退時には、時速5km以上でアクセルが踏み込まれると、障害物を検知していなくてもスピードが上がらないように制御するようになっている。

アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故が社会問題になっている現在。将来に向けた新しいモビリティに関する技術開発と同時に、自動車関連企業からはこうした実効性の高い製品・技術の提案も大いに期待したい。

《石川徹》

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