築90年の蔵を改装、ビンテージ車を愛する女性オーナーの「リバイバルカフェ」を訪ねた

リバイバルカフェ外観
リバイバルカフェ外観全 19 枚

神奈川県三浦半島は、雄大な景色と花々溢れる公園、三崎のマグロに代表されるグルメなど、観光地やドライブスポットとしても人気のエリア。そんな三浦半島に、クルマ好きの間で話題のカフェがあるのはご存知ですか?

お店を作ったきっかけは古い蔵との出会い


店名は「リバイバルカフェ」。築90年以上になる古い蔵を改装したというカフェは、昨年5月にオープン。オーナーは1968年型トライアンフ スピットファイア マークIに乗る三崎由湖(みさき ゆみ)さん。趣味のヨットを楽しむため、度々通っていた通り沿いに建つ蔵がずっと気になって、ここで何かお店をやったら面白そうと、3年前に手に入れたそう。

「クルマは18歳で免許を取ってずっと乗ってきました。四駆やアメ車、ドイツ車なども乗りましたが、10年前ぐらいからイギリス車に乗っています。形が綺麗だし、可愛くて乗りやすいですよね。古いものやビンテージは好きですね」と語る三崎さん。


長年やってきた美容関係のお店にすることも考えたが、「いろんな人が交流できる場所を作りたい」「クルマ好きが集まれる場所を作りたい」という思いから飲食店にすることに決めた。東京での仕事も並行してやっていたため、そこから2年かけて仲間とともに作り上げたお店は、古い建物の味わいがありながらも、クルマ愛を感じられる楽しい仕掛けがたくさん。

特に印象的なのは入り口横のシトロエン Hトラック。立体感もあるので、ん、本物?と思いきや、近づくと絵だというのが分かる。

「もともとHトラックのグリルがあって、友人とどうやってディスプレイしようかと思っていた時に、絵を描いたら面白いんじゃないって話になりました。そうこうしているうちに、ライトも点けたらいいよねって話になって」、まさにクルマ好きならではのユニークなアイデアだ。

こだわりのディスプレイはすべてお客様から

店内は1階にキッチンとカウンター席が2席。壁面には所狭しとミニカーや自動車のエンブレムやパーツ、自動車関連の書籍、ポスターなどがディスプレイされて、マニアならきっとここで足止めされてしまうだろう。


2Fはローテーブルとチェアの落ち着けるカフェスペース。ここにもミニカーや自動車のイラストやオブジェがセンス良くディスプレイされている。聞けば、これらの自動車関連グッズは、お客様からのもらいものがほとんどで、オープン以降どんどん増えてきているとか。

クルマやバイクなど乗り物好きにとって嬉しいのは、愛車を眺めながら寛げるテラス席があること。冬の時期はストーブも設置されるとのことで、寒さも気にせずみなさんクルマ談義を楽しんでいるそう。


フードは地元三浦の野菜を使ったサンドイッチやスパゲッティなど。ご近所の農家からお裾分けをいただくこともあるという新鮮で美味しい野菜をふんだんに使った料理は女性に嬉しいメニュー。そのため、女性客の来店も多い。

「最近はネット上だけの知り合いも多いと思いますが、実際に会って話した方が楽しいので、リバイバルカフェがそういう場所になれば嬉しい」と三崎さん。

店舗奥にも駐車スペースがあり、10~15台ぐらいは停められるそうなので、クルマ愛好家のミーティングにもおすすめ。そして、最近手に入れたと言うクラシックなバスは、なんと車内にテーブルと椅子が置かれ客席になっているので、ここでプチ女子会なんてのも楽しそうじゃありませんか。

SHOP DATA
Revival CAFE(リバイバルカフェ)
住所: 神奈川県三浦市初声町和田2650-3
TEL:046-815-6229
営業時間:11:30~19:00(L.O,18:30)
定休日:木曜日、第1、第3、 第5金曜日

ビンテージを愛するクルマ好き女性オーナーが作った、築90年の蔵を改装したカフェ「リバイバルカフェ」

《松崎祐子》

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