[ソースユニットのトレンド分析]メインユニット考察

ケンウッド・DPV-7000
ケンウッド・DPV-7000全 3 枚

クルマの中で音楽を聴くときに必要となる“ソースユニット”の選択肢が広がっている。かつては車載専用機を使うのが常套手段だったのだが、現在はスマホやポータブルデジタルオーディオプレーヤーといった外部器機が使われることも増えてきた。

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さて実際、最良のチョイスは何なのだろうか。そこのところを考察する短期集中連載をお届けしている。その第3回目となる今回は、“メインユニット”について考えていく。

■外部器機を活かそうとするモデルが多い中で注目すべきモデルとは!?

ひと昔前ならば、カーオーディオの“ソースユニット”といえば、1DINもしくは2DINの“メインユニット”が主流だったのだが、最近はその図式が崩れてきた。特にスマートフォンが“ソースユニット”として使われることが増えているのだ。なので“メインユニット”も、スマホとの親和性に重点を置いたモデルが増えてきた。“スマホありき”の機種が多くなっているのだ。

その中で、“メインユニット”の“ソースユニット”としてのポテンシャルはどうなっているのだろうか。今回はそこのところを改めて解析していこうと思う。まずは“1DINメインユニット”について考察していく。

ところで“1DINメインユニット”には、“ハイレゾ音源”をハイレゾクオリティのままで再生可能な機種は今のところは存在していない。前回の記事でスポットを当てた“AV一体型ナビ”は、“ハイレゾ音源”を楽しもうとしたときに特に“メインユニット”としての存在感を放つ、と解説したが、“1DINメインユニット”の場合はそうはならず、結果、自身が“ソースユニット”として活躍する場面は減っている。他を活かそうとする性質の方が強くなっている、というわけだ。

しかしながら注目すべきモデルもある。それは、カロッツェリアの“1DINメインユニット”の上位モデル『DEH-7100』だ。

当機はディスプレイが日本語表示に対応しているので、USBデバイスを接続したときに検索機能“ミュージックブラウザ”を活用することで、USBデバイス内の楽曲をアルバム名やアーティストごとにリスト化できる(iPhoneをBluetooth接続したときにも活用可能)。これにより、聴きたい曲の選定をスムーズに行える。

音楽を持ち運びするメディアとしてUSBデバイスを使うことが多いという方にとっては、当機は“ソースユニット”としてなかなかのポテンシャルを発揮する、というわけなのだ。

■ますます支持率を高めている“ディスプレイオーディオ”の“ソースユニット”としての実力は?

続いては、“2DINメインユニット”について考察していこう。実は、“2DINメインユニット”はこのところ、ニーズがじわじわと拡大しつつある。数年前にフロントフェイスにモニターを備えた“ディスプレイオーディオ”と呼ばれるタイプのモデルが出現し、以来、これの支持率が年々高まってきているのだ。

その理由は以下のとおりだ。“メインユニット(オーディオ専用機)”を使うのは基本的には「“AV一体型ナビ”は必要ない」と考えている層だ。で、そう考えてナビの導入を見送ると、同時にモニターまでも失うこととなっていた。しかし“ディスプレイオーディオ”が登場したことで状況は変化した。ナビを選ばずともモニターを車内に設置できるようになったのだ。モニターがあれば映像系のソースも楽しめるしバックカメラも使えるようになる。得られるメリットは大きい。ゆえに“ディスプレイオーディオ”は支持率を高め続けてきた、というわけなのだ。

なお、“ディスプレイオーディオ”も、スマホとの連携が高められているモデルが多い。さて、そのような状況の中ではあるが、“ディスプレイオーディオ”自体の“ソースユニット”としての実力はどうなのだろうか。

まずはカロッツェリアの機種について見ていこう。同ブランドは“ディスプレイオーディオ”を3機種ラインナップしている。で、その中で“ソースユニット”として妙味があるのは上位2モデルだ。それらでは、ダウンサンプリングした“ハイレゾ音源”の再生も可能となる。つまり、“ハイレゾ音源”をUSBデバイスで車内に持ち込みたいと思ったとき、それらならば“ソースユニット”としても便利に使える。

ちなみにその2機種は、“Apple CarPlay”と“android auto”にも対応しているので、スマホを“ソースユニット”として活用しようというドライバーにとっても高いポテンシャルを発揮する。

■ケンウッドの上位機種『DPV-7000』なら、“ソースユニット”としても高機能!

続いてはケンウッドの“ディスプレイオーディオ”をチェックしていこう。ケンウッドは“ディスプレイオーディオ”を2グレード計4機種リリースしている。2グレード間での主な違いは、地デジチューナーの有る無しと、SDカード対応の有る無しだ。なので“ソースユニット”としてポテンシャルが高いのは、地デジチューナーを内蔵する方の2機種だ。地デジが観られる分、映像系のソースも充実するし、SDカードに対応する分、音楽の持ち込み方の選択肢も広がる。

ちなみに地デジに対応していない2機種もBluetoothには対応しているので、スマホを“ソースユニット”として活用したい向きには高いポテンシャルを発揮する。

なお、地デジチューナーを搭載している2機種のうち“ソースユニット”としてのポテンシャルが特に高いのは、上位機種の『DPV-7000』だ。

当機は、ケンウッドの『彩速ナビ』シリーズの2018年モデルのフラッグシップ機、『TYPE Z』からナビ機能を抜いたような機種となっていて、もろもろが高機能。

特に注目すべきポイントは、「“ハイレゾ音源”への対応が幅広いこと」。最高音質とされている“DSD”の再生も可能なので、車内で“ハイレゾ音源”を満喫しようと思ったときに、万全の態勢でそれを楽しみ尽くせる。

その一方で当機も、スマホを“ソースユニット”として活用しようと思ったときのポテンシャルも高い。“Apple CarPlay”と“android auto”にも対応しているし、“ハイレゾ音源”を高音質にワイヤレス伝送できる“LDAC(エルダック)”にも対応している。対応スマホであれば、ワイヤレスで“ハイレゾ音源”を楽しめる。

というわけで昨今の“メインユニット”は、車内でスマホを活用するための機能の充実ぶりも顕著なのだが、特に2DIN機においては“ソースユニット”としての実力も高いモデルが目立ってきた。車内のオーディオシステムは車載機で完結させたい、そう考えるドライバーも少なくないはずだ。そう考えたときに高い実力を発揮できるモデルも増えている。再生可能なメディアやファイルフォーマットを確認し、自分にぴったりな1台を選びだそう。

今回はここまでとさせていただく。次回はいよいよ、スマートフォンを“ソースユニット”として活用する際の利点や楽しみ方のコツを考察する。お楽しみに。

“ソースユニット”のトレンドを大分析! Choice 02 “メインユニット”考察

《太田祥三》

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