プジョー 208 新型のEV仕様、『e-208』…受注をフランスで開始

プジョー e-208
プジョー e-208全 20 枚

プジョーは6月12日、新型プジョー『208』のEV、プジョー『e-208』(Peugeot e-208)の受注をフランス本国で開始した、と発表した。

1回の充電での航続は最大450km

プジョー208は、『207』の後継車として2012年3月、ジュネーブモーターショー2012で発表された。プジョーの主力Bセグメント車が208となる。その208がデビューから7年を経て、モデルチェンジを行い、2世代目となる新型が登場した。

2世代目モデルの新型に設定されるのが、EVのプジョーe-208だ。プジョーが属するPSAグループは、全モデルへの電動パワートレイン車の設定を計画している。この計画に沿う形で、新型208にEVがラインナップされた。

プジョーe-208は、「e-CMP」と呼ばれる電動モジュラー車台をベースに開発された。EVパワートレインは、モーターが最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを発生する。バッテリーは、蓄電容量が50kWhと大容量だ。この効果で、1回の充電で最大450km(NEDC計測)の航続を備える。

急速チャージャーはバッテリーの8割を30分で充電

バッテリーの充電は、家庭用コンセントでおよそ16時間。三相コンセントでおよそ5時間15分だ。出力100kWの急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの80%の容量をおよそ30分で充電できる。

プジョーe-208は、3種類のドライブモードを持つ。「エコ」「ノーマル」「スポーツ」だ。このうち、スポーツではパフォーマンスが重視され、0~100km/h加速は8.1秒で駆け抜ける。

プジョーe-208には、最新の先進運転支援システム(ADAS)として、「レーン・ポジション・アシスト」、最新世代の自動ブレーキ、「ディスタント・アラート」、「アクティブ・レーン・キーピング・アシスト」、「ドライバー・アテンション・モニタリング」、「駐車アシスト」、「交通標識認識」、「アクティブ・ブラインドスポット・モニタリング」などが設定されている。

「i-Cockpit」の最新版を採用

プジョーe-208には、最新の「i-Cockpit」を採用する。i-Cockpitは、コネクティビティを重視したプジョーの新世代コクピットだ。i-Cockpitはプジョーが2012年、まずは先代208に採用し、その後、『2008』、『308』、『3008』、『5008』と、導入車種を拡大した。現在ではおよそ500万台以上に、i-Cockpitが搭載されている。

プジョーe-208には、最新のi-Cockpitを採用した。直感的で、より自然なドライビングエクスペリエンスを目指してデザインされた操作パネルが特徴だ。人間工学に基づいたタッチスクリーンも採用された。ドライバー正面のメーターは、デジタル表示となっており、情報がホログラム形式で投影される。

また、ステアリングホイールをよりコンパクトにし、ドライバーの視界や足下スペースを開放できるように配慮した。最大で10インチの大型タッチスクリーンは、インストルメントパネルの中央へ配置。その下に、各種スイッチが並ぶ。8速ATのシフトレバーは電気式で、ワンタッチ操作が可能。ステアリングホイールには、パドルシフトを装着する。

センターコンソールの収納スペースでは、スマートフォンを誘導充電できる。Appleの「CarPlay」や、グーグルの「Android Auto」に対応した。最大4つのUSBソケットも装備できる。TomTomの「トラフィック・コネクテッド3Dナビゲーション」は、交通状況と危険な場所をリアルタイムで表示する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る