【鈴鹿8耐】三つ巴の戦いを制し、カワサキが26年ぶり2度目の優勝

優勝したNo.10 Kawasaki Racing Teamによる記念撮影
優勝したNo.10 Kawasaki Racing Teamによる記念撮影全 7 枚

2018-2019FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会=鈴鹿8耐の決勝レースは、大混戦、大波乱となったカワサキ、ヤマハ、ホンダによる三つ巴の戦いを制し、No.10 Kawasaki Racing Teamが優勝。カワサキとしては26年ぶり2度目の優勝となった。

11時30分にスタートした決勝は序盤、ヨシムラ・スズキ(No.12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING)を先頭にヤマハ・ファクトリー(No.21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、カワサキ・レーシング(No.10 Kawasaki Racing Team)、TSRホンダ(No.1 F.C.C. TSR Honda France)、レッドブル・ホンダ(No.33 Red Bull Honda)の5台によるトップ争いが繰り広げられた。2時間が経過した頃にはヤマハ・ファクトリー、カワサキ・レーシング、レッドブル・ホンダに絞られたが、この3台はミスすることなく終盤まで激しい優勝争いを繰り広げた。

残り1時間となった時点でレッドブル・ホンダがトップ。カワサキ・レーシングとヤマハ・ファクトリーは10秒以内の差で追っていた。最後のピットストップを済ませた時点でトップのレッドブル・ホンダの直後にカワサキ・レーシングがつけ、ヤマハ・ファクトリーは20秒以上引き離される状況に。しかしレッドブル・ホンダが失速しカワサキ・レーシングがトップに浮上すると、小雨が降り難しい路面状況の中、後続を大きく引き離しファイナルラップに突入。ところが、なんとこのラップで転倒。これで赤旗中断となり、チェッカフラッグが振られることなく決勝レースが終了した。

終了直後はカワサキ・レーシングは未完走扱いとなり、失速したレッドブル・ホンダを抜いて2位に浮上していたヤマハ・ファクトリーが優勝という結果になった。2位はレッドブル・ホンダ、3位はTSRホンダとして暫定表彰式が行われたが、レース終了から2時間後にルールの適用ミスがあったとして結果が変更に。赤旗の1周前のコントロールライン通過順が採用され、カワサキ・レーシングが優勝と発表された。これでカワサキは1993年の伊藤ハムレーシング・カワサキ以来26年ぶり2度目の優勝となった。

2018-2019シーズンのチャンピオン争いは残り5分で計算上チャンピオンの位置にいたNo.2 Suzuki Endurance Racing Teamがエンジンブローでポイント獲得ならず。途中、転倒を喫するも大きく順位を落とさず走り続けたNo.11 TEAM SRC KAWASAKI Franceが12位で完走しチャンピオンを獲得した。ランキング3位から逆転チャンピオンを目指したTSRホンダは4位になるも届かず、ランキング2位でシーズンを終えた。

決勝暫定結果(トップ10)
1:No. 10 Kawasaki Racing Team/216周
2:No. 21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM/216周
3:No. 33 Red Bull Honda/216周
4:No. 1 F.C.C. TSR Honda France/215周
5:No. 12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING/215周
6:No. 7 YART-YAMAHA/214周
7:No. 634 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda/213周
8:No. 95 S-PULSE DREAM RACING・IAI/211周
9:No. 19 KYB MORIWAKI RACING/211周
10:No. 72 Honda Dream RT 桜井ホンダ/211周

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 3分で20万台受注!? シャオミの市販車第二弾『YU7』にSNSも大注目!「日系EVとは爆発力が違う」の声も
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. ホンダ『レブル』1万2000台以上をリコール…最悪の場合、エンストして再起動できない
  4. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  5. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る