マツダ CX-30、欧州受注を開始…SKYACTIV-X+マイルドハイブリッド設定

最新の魂動デザイン

G-ベクタリング コントロール プラス

SKYACTIV-Xの燃費は21.7km/リットル

マツダ CX-30(欧州仕様)
マツダ CX-30(欧州仕様)全 25 枚

マツダの欧州部門は9月5日、新型SUVの『CX-30』(Mazda CX-30)の欧州受注を開始した。英国でのベース価格は2万2895ポンド(約302万円)で、納車は2020年1月から開始される予定だ。

CX-30は、マツダのデザインテーマの「魂動デザイン」を具現化したエレガントなスタイルと、SUVらしい力強さとを融合させた新しいコンパクトクロスオーバー車だ。マツダは2018年秋、米国で開催されたロサンゼルスモーターショー2018において、新型『マツダ3』を初公開した。CX-30は新型マツダ3に続いて、顧客が車に求めるすべての領域の質を、飛躍的に高めたマツダ新世代商品の第2弾となる。

最新の魂動デザイン

CX-30の外装デザインでは、マツダの魂動デザインを進化させ、新たなデザイン言語、「Charge and Release」を導入する。クーペの流れるような美しさと、SUVの大胆さという2つの相反する要素の実現を目指した。CX-30には、LEDウインカーを採用。フルパワーで点灯した後、徐々に照度を落とすという新しい発光パターンを持つ。マツダによると、脈動する生き物のような力強さを表現したという。ボディカラーには、新型マツダ3用に開発されたソウルレッドクリスタル、マシングレイ、ポリメタルグレイなど、全9色が用意されている。

CX-30のインテリアは、大人4人がゆったりと座れる空間と、くつろげる使い勝手の良いパッケージングを追求した。さらに乗用車よりも高い車高による視認性や乗降性の良さに加え、道幅や駐車場を選ばない小回りが利くボディサイズがもたらす運転のしやすさを追求している。マツダ CX-30(欧州仕様)マツダ CX-30(欧州仕様)

トランク容量は、床下収納を合わせて430リットル。大型ベビーカーとキャリーバッグを同時に積載できる容量を確保している。リアゲードの開口部の幅は1020 mmとした。パワーリフトゲートが用意される。

アクティブドライビングディスプレイ、メーター、センターディスプレイは、シンプルな方法で情報を表示するように再設計された。8.8インチのワイドスクリーンセンターディスプレイは、コマンダーコントロールのみで操作する方式とし、操作の簡素化や直感的な操作を可能にする。

G-ベクタリング コントロール プラス

CX-30には、「G-ベクタリング コントロール プラス」(「GVC Plus」)を採用する。GVC Plusは、スカイアクティブ ビークル ダイナミクスの第2弾となるテクノロジーだ。第1弾の「G-ベクタリング コントロール」(「GVC」)は、ドライバーのステアリングホイール操作に応じて、エンジンの駆動トルクを変化させることにより、車両の横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールし、4輪への接地荷重を最適化して、スムーズで効率的な車両挙動を追求していた。

第二弾のGVC Plusでは、新たにブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を追加することで、より高い安定化効果を追求した。旋回中のドライバーのステアリングホイールの戻し操作に応じて、外輪をわずかに制動し、車両を直進状態へ戻すための復元モーメントを与えることで安定性を向上させるという。

ヨー、ロール、ピッチの各回転運動のつながりを高い旋回Gの領域まで一貫させ、素早いステアリングホイール操作に対する車両の追従性を高めるとともに、挙動の収束性を大幅に改善。これにより、緊急時の危険回避能力を高めるとともに、高速走行時の車線変更や、雪道など滑りやすい路面環境においても制御しやすく、より安心感の高い動きをもたらす。

CX-30には、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。中でも、「クルージング&トラフィックサポート」(CTS)は運転操作を支援し、ドライバーの疲労を軽減し、より安全で快適な運転体験に貢献する。渋滞では、CTSが自動的にアクセルペダルとブレーキペダルを操作して、前方の車両との間で適切な車間距離を維持する。さらに、ステアリング操作を支援して、走行する車線を維持してくれる。マツダ CX-30(欧州仕様)マツダ CX-30(欧州仕様)

SKYACTIV-Xの燃費は21.7km/リットル

CX-30には、人間が持つバランス能力を最大限に引き出すことを追求した新世代の車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)や、最新の「SKYACTIV-X」を始めとする幅広い走行シーンで意のままの加減速を可能にするSKYACTIVエンジンシリーズを搭載する。走る・曲がる・止まるといった車の基本性能を向上させた。

欧州仕様のパワートレインは、ガソリンの「SKYACTIV-G 2.0」とディーゼルの「SKYACTIV-D 1.8」、マツダ独自の燃焼方式「SPCCI」(火花点火制御圧縮着火)技術を採用するSKYACTIV-Xの3種類を設定する。

ガソリンのSKYACTIV-G 2.0 (最大出力122ps)とSKYACTIV-X(最大出力180ps)には、新開発のマイルドハイブリッド技術、「Mハイブリッド」を組み合わせる。これは、24Vのマイルドハイブリッドで、ベルト駆動のスタータージェネレーター(B-ISG)を採用。減速中のエネルギーを回収し、リチウムイオンバッテリーに蓄える。この電力がモーターに送られ、加速時などにエンジンのパワーをアシストする。低負荷走行時にはエンジンを停止し、惰性走行して燃費を引き上げる。燃費はSKYACTIV-XのFF、6速MT仕様で、NEDC(新欧州サイクル)の複合モードが、21.7km/リットルと公表されている。
あおり運転対策などで注目を集めクルマには必須の装備となっているドライブレコーダーだが、その記憶媒体のSDカードは過酷な環境で…

《森脇稔》

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