ベントレー初の電動モデル、ベンテイガ にPHV…欧州発売

0~100km加速5.5秒

EVモードは最大51km

ナビがEVモードを活用したルートを提案

ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッド
ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッド全 11 枚

ベントレーは9月26日、ブランド初の電動モデルとして、プラグインハイブリッド車(PHV)の『ベンテイガ・ハイブリッド』(Bentley Bentayga Hybrid)を欧州市場で発売した。

同車は、2015年秋に発表されたベントレーのSUV、『ベンテイガ』に設定されたプラグインハイブリッド車(PHV)だ。ベントレー初の市販PHVとなる。ベントレーは2023年までに、全ラインアップに電動モデルを導入する方針を掲げている。世界初のラグジュアリーハイブリッドとして市場に投入されるベンテイガ・ハイブリッドは、ベントレーにとって、電動化戦略の第一弾となるモデルだ。

0~100km加速5.5秒

PHVパワートレインは、エンジンが新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンターボだ。ジェネレーターとしても機能する「Eモーター」と呼ばれるモーターは、パーマネント・マグネット・シンクロナス・システムによって、最大出力128hp、最大トルク40.8kgmを引き出す。トルクが瞬時に得られるのは、このシステムによってターボラグが解消されるためだ。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、71.4kgmのトルクを獲得した。力強いトルクの効果で、0~100km加速5.5秒、最高速254km/hの性能を発揮する。

走行モードは、「EVドライブ」、「ハイブリッドモード」、「ホールドモード」の3種類だ。EVドライブモードではバッテリーの電力のみを使用し、電気モーターの動力で走行する。ハイブリッドモードでは、ナビゲーションシステムからの情報を基にガソリンエンジンとバッテリーの使い分けを最適に制御し、効率性と走行距離を最大限に確保する。ホールドモードでは、都市部に到着したときなど、必要なシーンでモーター走行ができるようにガソリンエンジンとバッテリーの使用バランスを制御し、バッテリー残量を確保しながら走行する。ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドベントレー・ベンテイガ・ハイブリッド

EVモードは最大51km

どのモードでも、減速時に発生する回生エネルギーがバッテリーに蓄えられる。EVドライブモードでは、最大51km(NEDC:新欧州サイクル)のゼロエミッション走行を可能にする。ガソリンエンジンとモーターを併用した航続は、最大747kmに到達する。

環境性能は、複合モード燃費が28.6km/リットル、CO2排出量が79g/km(いずれもWLTPモード)だ。ベントレー史上最高の効率性を発揮するという。バッテリーの充電は、家庭用ソケットで7時間30分だ。急速チャージャーを利用すれば、2時間30分で完了する。ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドベントレー・ベンテイガ・ハイブリッド

ナビがEVモードを活用したルートを提案

最新のコネクティビティとして、「インテリジェント・サテライト・ナビゲーション」を採用した。インテリジェント・サテライト・ナビゲーションは、目的地を入力すると、モーター駆動とエンジン駆動の最高の組み合わせを自動的に計算して、最も効率的な走行ルートを表示する。ハイブリッドパワーをフルに活用し、現在地からどの地点までEVモードで走行が可能か、画面に分かりやすく表示する。

さらに、ルートの途中では、走行モードを自動的に実行する。ベントレーによると、バッテリーの残量や走行中の充電を考慮しつつ、EVモードの上限51kmをフル活用しながら走行できるという。

ベンテイガ・ハイブリッドは、1台あたり約130時間をかけて、英国クルー工場で、手作業で組み立てられる。価格は英国本国が13万3100ポンド(約1770万円)、他の欧州が14万1100ユーロ(約1660万円)だ。納車は英国と欧州で2019年第4四半期(10~12月)、開始される予定だ。

《森脇稔》

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