メルセデスベンツ Gクラス の40周年特別展、歴代の名車 10月にドイツで開催

ゲレンデヴァーゲンから始まった40年

最新モデルでもオフロード性能は健在

エポックメーキングな11台を出展

メルセデスベンツ「240GD」(1979年)
メルセデスベンツ「240GD」(1979年)全 9 枚

メルセデスベンツは9月27日、『Gクラス』(Mercedes-Benz G-Class)の特別展、「Gストーリー」を10月18日から、ドイツのメルセデスベンツ博物館で開催すると発表した。Gクラスのデビュー40周年を記念した特別展となる。

ゲレンデヴァーゲンから始まった40年

Gクラスのデビューは1979年2月で、NATO軍の軍用車をベースに開発された『ゲレンデヴァーゲン』が、そのルーツだ。ラダーフレームの上に無骨なまでに四角いボディを載せて、ストロークをたっぷり取った4輪リジットサスペンションを採用していた。

Gクラスは1989年のマイナーチェンジで、駆動方式をパートタイム4WDからフルタイム4WDに変更し、同時に型式はW461からW463に変わった。このマイナーチェンジを機に、Gクラスは実用車から高級車にシフトしていく。

また1994年には、呼称をゲレンデヴァーゲンから『Gクラス』に変更した。しかし、基本メカニズムはデビュー当初から変わっておらず、熱狂的な信望者を集める大きな理由となっている。

最新モデルでもオフロード性能は健在

2018年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2018において、新型Gクラスが発表された。ボディのデザインは角が立ったスクエアなもの。ひと目でGクラスと識別できるデザインが継承された。その一方、インテリアのデザインは大幅にモダン化。2つの大型12.3インチディスプレイモニターが2個並ぶダッシュボードは、デジタルコクピット化が図られている。

新型Gクラスでは、伝統の悪路走破性をさらに追求した。フロントアクスルのダブルウイッシュボーンは、サスペンションのサブフレームを介さず、ラダーフレームに直結。リアはリジットアクスルを新開発した。悪路走破性の高さを示すアプローチアングルは31度、デパーチャーアングルは30度、ランプブレークオーバーアングルは26度と、現行比でそれぞれ1度向上。最低地上高は241mmとした。さらに新型には、オフロード走行専用モードの「Gモード」を採用。このモードでは、ダンパーやステアリング、アクセルがオフロード向けのセッティングとなり、Gクラスならではの優れた悪路走破性を、さらに引き上げることを可能にしている。

エポックメーキングな11台を出展

Gクラスの特別展、Gストーリーでは、歴代Gクラスの中から、エポックメーキングな11台を出展する。アガベグリーンで塗装された1979年式の「240GD」は、初代Gクラスのプレス用画像に起用された1台だ。初代Gクラスは、4種類のエンジン、3種類のボディバリエーション、2種類のホイールベースを設定。このアガベグリーンの240GDは、ショートホイールベースのオープントップ車だ。砂丘の上をジャンプしているプレス画像は、Gクラスのパフォーマンスを物語る1枚として有名だ。

1980年式の「230Gポープモービル」は、最も有名なメルセデスベンツGクラスのひとつだ。ローマ教皇のジョン・ポール2世が1980年、ドイツ訪問する時に合わせて製作された。車両の上部に、防弾ガラス製のドームを設け、多くのパレードに起用されている。

「280GEパリ-ダカール」は1983年、パリダカールラリーに参戦した1台だ。ジャッキー・イクスとクロード・ブラッスールが、総合優勝を成し遂げている。

《森脇稔》

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